NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

新潟県長岡市の宿『NEMARU ほんとぐらし』の宿長が新潟観光を主観でほんのり提案するブログです。

本好きが集う灯台のような本屋|新潟市の北書店

新潟市には個性的な本屋さんが沢山あります。

今回訪れたのは、前回紹介した今時書店さんに近いところにある『北書店』さん。

 

北書店さんは以前は新潟市役所前にお店がありましたが、最近お引越ししました。

新しいお店の場所は新潟島側の柳都大橋と萬代橋の間。

マンション1階の店舗エリアに入りました。

駐車場は無いので近くの有料パーキングに停めましょう。

 

お祝いの花が飾られていました。

こちらのお店は2022年12月にオープンしたばかりです。

 

店内には様々な本が所狭しと並んでいました。

ただ、まだオープンしたてなので整理中といった感じです。

古本から新書まで並んでいます。

新潟関係の本も多い印象です。

普通本屋というのは主に新刊が並び、漫画や小説、参考書、雑誌まで何でも置いてあるイメージがありますが、こちらは一冊一冊が選ばれて棚に置かれています。

なのでここだけにしかない本棚に惹かれる北書店ファンの人も多いのだとか。

 

お子様向けの絵本もいっぱい。

 

オリジナルグッズも置かれています。

灯台モチーフのロゴは日常使いでも良い感じです。

 

本に出会いたくなったらふらっと訪れたくなる本屋さんです。

きっと新しい出会いが見つかるはずです。

 

 

完全無人の古本屋|新潟市の今時書店

新潟市中央区。

その名の通り新潟市の中心地です。

中央区は新潟駅を中心に、南はスタジアムや球場のある鳥屋野潟、北は信濃川が日本海と交わる終着地点の信濃川河口までです。

宿長は6年程住んでいましたがとても便利な地域です。

 

今回訪れた『今時書店』さんは信濃川に囲まれた新潟島の中にあります。

GoogleMapを拡大してみてください。

新潟市の海沿いの地域が川に囲まれ島状になっているのが分かると思います。

 

今時書店さんは完全無人。

店員は誰もいません。

ガラス張りの外観で中を見通せるようになっています。

車はお店の前に一台停められるようです。

 

こちらは高校生が起業した本屋さん。

いまでは無人の餃子店や様々な無人店舗が増えましたが、2019年オープン当時としてはとても斬新でした。

私も脳みそやわやわにして柔軟な発想をしたいものです。


入り口は施錠がされています。

メンバー登録をすればパスが発行されて入ることができます。

一応ウェブページを貼っておきます。

メンバー登録 | 今時書店

 

公式の入り方動画があったのでこちらも貼っておきますね。

同行者の誰かしら会員なら一緒に入ることができます。

今時書店 入り方〜退店まで - YouTube

 

店内には古本が並んでいます。

 

人の目が無いのでマイペースに本に向き合うことができますね。

 

本棚それぞれにブックオーナーがいて、各々のセレクト本が置いてあります。

なので本棚それぞれに個性があります。

 

気になる本があったので購入してみたいと思います!

レジも勿論無人で完全キャッシュレスです。

QRコードやクレジットカードで支払うことができます。

 

マニュアルもあるので安心です。

 

支払いできたら本に挟まっているスリップを箱に入れましょう。

これで購入完了です!

めっちゃ気楽。

 

少し特殊な本屋さんでした。

しかし何処よりも落ち着いて本を見れる気がします。

一度メンバー登録してしまえば楽なので、新潟市に立ち寄った際には訪れてみてください。

 

【公式サイト:今時書店】

imadoki-shoten.com

時間が止まったレトロドライブイン|燕市の公楽園

国道沿いのドライブイン。

今ではコンビニや道の駅などがあるので見ることが少なくなりました。

昔は長距離ドライバーが休憩する重要な商業施設でした。

ですがねまる近くには、昔の雰囲気を残したままのドライブインが現存しています。

燕市の『公楽園』です。

 

こちら公楽園は何度も何度も目の前を通っていたのですが、そのレトロすぎる見た目から立ち寄ったことはありませんでした。

以前県外からお泊りいただいたゲストさんが目的地としていたので、私もこの度行ってみることにしました。

 

この外見ですよ。

好きな人は好きなやつです。

オープンは1976年(昭和51年)なので46周年!

周囲は田園地帯ですが、今日は雪で真っ白。

この日は自家用車が数台と休憩中のトラックが停まっていました。

 

こちらの施設は24時間営業。

休憩所の他、ホテルを併設しています。

なんと1泊2880円!

内装は相当レトロみたいですよ。

 

1階のドライブイン。

昔ながらのゲームセンターです。

この雰囲気!時代が完全に止まっています。

 

レトロゲー具合が半端ない!

遊んでいる方もチラホラ見受けられました。



飲食スペース。

今では見られないような自販機が。

 

まさかここで新潟イタリアンに遭遇。

自販機ですが。


そして気になるこのトーストサンドの自販機。

 

メニューはハムサンドとチーズサンドの2つ。

合わせてハムチーズにしたい…。

今回はチーズサンドをチョイス。

ちなみに300円でした。

100円しか使えませんがゲームセンター併設なので両替機があります。

 

ボタンを押したらトースト開始。

しばし待ちます。

昭和を感じるランプが付いてる…。

 

トースト完了。触って驚いたメッチャ熱い!!

熱すぎるのでしばらく持てません。

なので何か使って持ち上げるか、しばらく自販機前で待つシュールなことになります。

寒い日にはカイロ替わりになりそう。

 

しっかりと焼けています。

中には溶けたチーズ。

 

ホテルは2階です。

外で受付をし、階段を経て部屋に行くようです。

創業25周年特別企画の価格が20年経った今でも続いています。

 

30年前くらいで時間が止まったようなドライブインでした。

もし近くを通ることがあれば立ち寄ってみても良いかもしれません。

 

自慢の温かカントンメン|燕市のレストハウス華苑

個人的にねまるから北の方へ行く用事があって、事前にお腹を満たしたい時に立ち寄ることが多いお店があります。

燕市の『レストハウス華苑』さんです。

大河津分水路のすぐ近くにあります。

新潟の今を形作った東洋一の大工事(信濃川 大河津分水路と資料館) - NEMARUのにいがた発見旅

こちらは新潟市に向かう主要道の国道116号線沿いにあり、信濃川を渡ってすぐ高架をおります。

逆に新潟市からは信濃川を渡る直前にお店があります。

 

店名より目立つカントンメン(広東麺)の看板。

 

本日は今年度初の降雪。

一面真っ白くなっています。

急激に温度が下がったので寒くて仕方がありません。

早くお店に入って温かいものを食べたい!

 

お店前の特徴的なモニュメント。

 

こちらのお店は中華料理メインのローカルなレストラン。

主に地元の方が来店することが多いようです。

私も昔から家族などと何回か訪れています。

カウンターのほかテーブル席やお座敷もあるのでファミリーでもバッチリ。

 

サインが結構貼ってあります。

おそらく新潟県民ならご存じの方々。

 

メインはラーメン。

お腹も空いてるし暖まりたいからどれも美味しそう…。

寒いからとろみある系がいいかな〜。

 

ごはん類や中華料理系もあります。

増々悩んでしまう。

 

燕市吉田高校、燕市観光協会とコラボしたメニューもありました。

寒いときに辛い麺類も最高ですね。

燕市の国上山は酒呑童子伝説があります。

 

ランチメニューがある!

表の看板にもあったカントンメンとチャーシュー丼のセットにします!

 

着丼!

このボリュームは良いですね!

 

スープは醤油味。

いわゆる五目あんかけラーメンですね。

熱々で寒い日には最高!

麺は極細麺。

とろみのあるスープにとても良く絡みます。

 

具もいっぱいです。

 

チャーシュー丼も美味かった!

ごちそうさまでした!

お腹いっぱい。

 

餃子やチャーシューもテイクアウト可能でした。

飲食をしないでテイクアウトのみのお客さんもちらほらいましたね。

夕ご飯のおかずにするのでしょう。

 

中華料理をリーズナブルに楽しみたい方にはオススメのお店です!

これからは温かごはんを食べ歩くのが楽しくなる季節ですね。

 

ものづくりの町の物産館|道の駅 燕三条地場産センター

金属加工技術の町、燕三条。

燕市と三条市は独立した自治体ですが、合わせて”燕三条”と呼称されることも多いです。

ふたつの町に挟まれた燕三条駅は三条市、三条燕ICは燕市にあります。

 

新潟県は上・中・下越と佐渡地方に分かれていますが、燕市は下越、三条市は中越地方。

ですが新潟県の中央付近に位置してるため燕市と三条市は県央地域と呼ばれることもあります。

色々と複雑!

余談ですが新潟の県庁所在地である新潟市は下越地方で、県央地域よりもう少し北にあります。

 

今回紹介する『燕三条地場産センター』は燕三条駅近く。

以前紹介した龍華亭とほぼ隣接しています。

燕三条駅近くの背脂醤油ラーメン|三条の龍華亭 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

 

元々地場産業振興センターは道の駅ではなく、2016年に24時間トイレなどを備え道の駅となりました。

昔テレビCMでよくイベントの宣伝をしていた気がします。

駐車場は広めです。

建物はビルって感じなので道の駅感はあまりないかも。

 

中に入ると燕三条の洋食器や刃物が展示されています。

 

無形文化財登録 鎚起銅器の玉川堂。

 

燕三条キャンプ道具製造でも有名です。

UNIFLAMEやキャプテンスタッグのパール金属も。

 

誰でも知っているサーモスは新潟事業所があります。

いっぱい展示があるので見てるだけでも面白いですよ。


燕三条地場産センターの敷地が燕市と三条市を跨いでいます。

 

三条出身の著名人で代表的なジャイアント馬場パネル。

209センチの等身大サイズ!

 

併設されている物産館では燕三条の特産品やお土産が販売されています。

 

 

大小様々なカラトリー。

 

贈答用も。

 

日常使いの鍋なども。

 

燕三条の金属加工技術により質の良いキャンプ道具も多く出回っています。

 

こちらは一枚の銅板を叩いて作り上げていく鎚起銅器。

職人技です。

紋様も美しい。

 

燕三条産の刃物類も。

 

チタン製の個性的なタンブラー。

 

ねまるではこちらで購入した二重構造のチタンタンブラーを置いてあります。

宿泊ゲストさんはご自由にお使いいただけますよ。

 

新潟のお土産には燕三条の金物もオススメです!

贈り物だけでなく、自分用におひとついかがでしょうか。

古民家を活かしたDIYの宿(ゲストハウス)|NEMARU Stay&Discovery

ねまるはごく普通の民家で平屋の空き家でした。

前庭も草木でボーボーな状態。

この空き家に行き着いた経緯はいつか記事に出来たらと思いますが、いろんな人の手による完全DIYのフルセルフリノベーションで今の宿(ゲストハウス)の形に生まれ変わりました。

 

なぜDIYかというと、宿長は元々自身で何かを作り上げたかったということや、時代や需要により形が変わっていく宿を作りたかったという理由です。

西日本を旅した時に建物をそのまま活かした宿が多かったというのも理由のひとつですね。

あとはリアルなところで予算を抑えるため(泣)

とにかく最初から建て替えるレベルで雰囲気を変えるつもりもなく、常に楽しみながら少しずつ進化していけたら面白いなと。

 

まずDIY経験が全く無い私は玄関のスノコを作りました。

そのスノコは今でも現役で、まさにねまるで最初に触れるモノ。

ここからDIY宿体験が始まります。

 

次はお風呂場の縦棒装飾とスノコ。

こちらも勿論現役です。

スノコは少し削れてたりして時の流れを感じられます。

 

部屋としてはじめに手を付けたのはフリースペース。

ねまる内で一番雰囲気が変わっている部屋です。

 

なぜ白くしたかと言うと、海をイメージしたかったから。

海からは少し離れていますが、内陸でも海の家みたいな爽やかな雰囲気を出せたら良いなと。

天井を青くしたのは曇天のイメージが強い雪国新潟で少しでも青空を広げたかったという理由です。

最初は館内を全体的に古民家風に暗くしようかなぁとも思ったのですが、暗めの冬を少しでも明るくしたかったのです。

 

ねまる内で一番奥にある寝室(ドミトリー)。

元々畳の部屋で、ベッドを置きたかったのでフローリングに替えようと思っていたところ、畳を剥がしたらフローリングが出てきてラッキーでした。

こちらの部屋は暗めにしてあります。

表の明るいイメージから、奥に向かうにつれ暗く落ち着いて眠れる雰囲気を出したかった。

光と闇が両方そなわり最強に見える。

 

ベッドも勿論手作りですよ。

相当頑丈に作りました。

 

部屋ぴったりに作ったので部屋の中で組み立てましたし、分解しないと出せません笑

片方のベッドの真ん中を支えてる木材が中心からズレているのは、横のサイズを間違えたからです。

組み上げてから気が付いて、分解せずそのままぶった切りました笑

 

ねまるのロゴを自作…しようとしたけど、まったく思い浮かばず。

結局自分では作れませんでしたね。

 

他にも屋外のデッキや室内の様々なもの、目に見えるモノ見えないモノ、全てDIYの手作りです。

 

2022年は和室の漆喰塗りをしたり、外のアウトドアスペースのデッキを新設しました。

 

こうやって汗を流して作り上げたモノで、お越しいただいたゲストさんが楽しんでくれている風景を見れるから、どんどん新しいねまるを見せたくなっちゃうのです。

 

ねまるはもうすぐで6周年、まだまだ発展途上です。

おそらく朽ちていくだけだった観光地でもない古民家に、今では日本各地や世界の人が訪れ利用する宿となりました。

多分どの家でも人の意志次第で様々な可能性があるんだと思います。

 

ねまるの"今"はこの形です。

それは宿の形としても、営業の形態としても。

しかしそれはまた変わっていくと思います。

それはこの場所か違う場所かも分かりません。

なので是非"今だけのねまる"で寛いで、お休みいただいて、DIYの手作り感を楽しんで、思い出を作って頂けたらな、と思います。

 

これからも進化し続けるねまるにご期待ください!

 

時には昔の話を(2)

以前、閑話として私(宿長)が2011年に自転車で日本を旅した話をしました。

時には昔の話を(1) - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

今回は自転車旅を終えてから、ゲストハウスを始めるキッカケと長岡に戻るキッカケに出逢った2012年から2014年までの過去話。

 

自転車旅がゲストハウスを始めるキッカケになったかというと、全然全くそんなことは無く。

むしろ旅には満足したので普通に働きたいと思うようになりました。

旅で資金も無くなったので。

そこで私は以前から興味を持っていたWEBの世界に入るため、新潟市で求職者支援制度を利用しWEBの勉強をし始めました。

 

WEBは楽しかった。

時代の先端に触れているようで、丁度世の中がWEB2.0でHTML5に移行する時期でしたから。

ここは専門的な話になるので省きますが、半年ほど訓練校で勉強して即再就職しました。

 

好きなHTMLを毎日専門的に触れるので楽しかったですね。

嫌いなプログラムもWEBに絡められたので面白かったです。

オフィスも綺麗で音楽が流れていたりコーヒー飲み放題で最高でした。

新卒で入ってスーツ姿で毎日深夜まで働いていた古い会社とは全然違いました。

代わりに新しい会社は土曜出社やサビ残が多かったですが…。

 

そんな環境の良い会社で働いていて、いつの日か外を眺めることが多くなりました。

一年前は平日休日関係なく自転車で日本を周っていましたから。

一度は旅が終わって満足しましたがまた何処か行きたくなる訳です。

それでも続く日常にも満足していましたから、そのまま普通に働いていたのです、が。

いきなり会社解散の話がありました。

働いていた会社の業績的に業務を続けるのは難しく、人員を移動したり減らすことに。

キャンプ道具一式買ったばかりでお金ないのに…。

会社都合で雇用保険はすぐ出るとのことでキッパリ辞めることにしました。

とは言え収入は減るので、今居るアパートは出て知り合いがいるシェアハウスに住むことにしました。

 

入居したのは新潟市東区のギークハウス新潟。

エンジニアやギークが集まるシェアハウスです。

私はここで雇用保険を貰いながら次の仕事が見つかるまで自由なニート生活を始めました。

 

住環境は中々厳しかったですが、庭で買ったばかりのテントを貼って生活したり、手に入れた車で自転車旅で行けない所に行ったり、ネットの話題で盛り上がったり毎日楽しかったですね。

 

ふと京都に行き、久々のゲストハウスに泊まりながら個人的に貰った仕事をしたりもしました。

 

その頃はノマドワーカーなんてのも出始めていた頃で、それもいいなーなんて思っていたり。

 

そんな生活を続けているあるとき、ゲストハウス開業へのキッカケが現れます。

 

自転車旅で行けなかった青森の竜飛崎に行ってみたかったので車で向かいます。

途中、青森の海沿いにイカ焼き屋が建ち並ぶエリアがあります。

休憩がてらそこに寄り、イカ焼きを買ってなんとなくお店のおばちゃんと話をしました。

「今仕事を探してるんですけど、中々見つからないんですよね〜」なんて。

するとおばちゃんが

『アンタ、そんなことじゃダメよ。自分の好きなことを見つけて自分で仕事作らなきゃ』

 

WEBも好きでしたが本当に続けてやりたいことかと言われると…。

しばらく考えました。

自身を振り返り、本当にやりたいこと、楽しかったことの記憶を辿ったら、自転車旅中の沖縄や京都でのゲストハウス滞在の風景が思い浮かんできました。

『ゲストハウス…』

お客側としての経験はあったのですが、宿側としての経験は勿論ありません。

そこで私はゲストハウス巡りを始めます。

まずは車で近場の日光、長野、仙台など主要観光地。

 

当時ゲストハウスが数多くあったのは西日本。

青春18きっぷを使いゲストハウスを巡る旅にでました。

運が良ければゲストハウスのスタッフに、そして新潟に住み続ける理由も無かったので移住先も決めれたらなと。

 

電車を使って三重の石垣屋、京都の月光荘、岡山の有鄰庵、広島のあなごのねどこなど有名ゲストハウスを転々としながら西の方へ。

 

三重県の関宿にある石垣屋は文化財にもなっている古民家宿。

宿やるなら古民家がいいなと思っていたのですが、オーナーさんに聞いたら補修や維持費などかなりお金がかかるとのこと。

色々と勉強になりました。

 

次に京都市内の月光荘。

私はここの雰囲気が好きで、京都らしい奥の長い古民家の宿にゲストさんや地域の方で集まって鍋パーティやタコパなど毎日開催され、とても楽しく、しかもオシャレで最高な宿でした。

…自転車旅のときは。

再び訪ねたら1階が居酒屋に改装されており、誰が旅のゲストさんか分かりません。

みんなバラバラ。

交流も難しくなっており、食事も全て居酒屋メニューに変わっていて、とても残念でした。

働くならここが良いと思っていたのですが。

一年ちょっとで宿は大きく変わるもんです。

NEMARUもそうですが。

 

そして岡山の倉敷 美観地区内にある有鄰庵。

こちらではチェックインが18時。

泊まるゲストさんが全員一度に集まり自己紹介をし、一瞬で仲良くなるような宿でした。

来たとは驚いたのですが、スグに他の方と打ち解けて一緒に夕ご飯に行ったり銭湯に行ったり、とても素晴らしい体験でした。

若い方のスタッフも多く、交流をひとつのテーマとして考えていた私にとっては理想的な形。

しかも2店舗目を作っているらしく、宿づくりから体験できるチャンスでした。

こちらをゲストハウスに滞在し学ぶ第一候補にしました。

 

次は広島 尾道のあなごのねどこ。

この尾道では、移住先を探していた私が新潟に戻る一番大きなキッカケとなる出来事が起こります。

 

あなごのねどこも古民家。

西日本は質の良い古民家ばかりや!

新潟のような雪国だと雪で潰れてしまったり湿気で駄目になったりするのでスグに建て替えられてしまいます。

 

こちらでも外国の方と交流したり、スタッフ用のシェアハウスになる家屋の掃除を手伝わせていただいたり、なんか地元テレビに出たり素晴らしい経験をしました。

 

滞在中、尾道が生まれ故郷である大林宣彦監督おかえりなさいイベントが開催されていました。

映画館では大林監督と一緒に無料で監督作品の数々の映画を観れるイベント開催中です。

 

当時私は監督のことを全く知らなかったのですが、せっかく無料なのでゲストさんと一緒に映画を観に行きました。

そしてその映画がなんと『この空の花 長岡花火物語』という故郷の長岡花火を題材にした映画だったのです。

 

映画が始まってすぐ、長岡の信濃川の風景が映ります。

私はその風景を観た瞬間、何故か超ボロ泣き。

暗い中で静かに大号泣していました。

まだ序盤でほぼ風景しか映ってないのですが。

間違いなく館内で私一人だけが謎に泣いていたでしょう。

多分、心の中に残っていた風景が自然にそうさせたのです。

高校を卒業してから10年程離れていた長岡には未練なんて何もないと思っていたのに。

こんな遠い広島の地でどこより長岡を知るなんて。

この日、私は新潟に戻る決心をしました。

 

でもこの後沖縄まで旅を楽しんで年を越します。

メッチャ満喫してましたね。

 

あなごのねどこのオーナーさんに働きたいと話をしていたのですが、そちらをキャンセルし、岡山の有鄰庵で働くことにしました。

何故かというと有鄰庵では2号店を作り始めていたこと、ウェブ専用のスタッフが居なかったことの2点です。

こんな貴重なタイミングはもう無いと思い即決しました。

了承を有鄰庵のオーナーさんに得たので、一旦新潟に戻りシェアハウスを出て岡山のゲストハウスで働きます。

 

つづく(またいつか)

長岡発祥の地|金峯神社

長岡発祥の地と慕われる神社があります。

長岡市の中心にも近い場所にある『金峯神社』です。

 

金峯神社は中越地方で最も古い神社の一つと言われており、創建は709年とされています。

メチャクチャ歴史のある神社です。

 

そんな由緒ある神社だったのですね〜。

 

というのも、宿長は元々生まれてからしばらくはこちらのすぐ近くに住んでいました。

なので金峯神社は庭の如く遊び場として思い出がある神社なのです。

読み方は"きんぷじんじゃ"なのですが、小さい頃は”きんぷうじんじゃ”と言っていた気がします。

 

道に面した一の鳥居。

こちらから階段を降りて参道が続いています。

 

樹齢がいくつかわからないような太い欅がずっと続いています。

季節によっては緑が生い茂った道となります。

 

二の鳥居。

こちらは歴史を感じるような鳥居です。

お祭りの際にはこの参道にずらーっと夜店が並んでいました。

今はどうかは分かりませんが続いているんでしょうか。

蔵王さまのお祭りが毎年とても楽しみでした。

そういえば蔵王神社とも言っていた気もしてきました。

 

毎年、流鏑馬という馬に乗って矢で的を狙う行事もあります。

金峯神社の流鏑馬【2022年度中止】|新潟のイベント|【公式】新潟県のおすすめ観光・旅行情報!にいがた観光ナビ

こちらも昔から続いている伝統行事で、いったいいつの時代に始まったか定かではないくらい古い貴重な神事です。

 

拝殿前の社務所。

社務所前に駐車場があるので車はこちらに停めましょう。

 

花手水が行われていました。

凄くきれい!

時期によって色々と変わるみたいですよ。

 

こちらの龍も(多分)昔から変わらない!なつかしー!

 

水おみくじも。

 

うーん変わらない。

神社だから20年ちょっとじゃ変わらないですよね。

年末年始もこちらに二年参りしてましたよ。

(調べたら二年参りも一部地域の言葉なんだとか。年を跨いだ初詣のことです)

 

せっかくなのでお参りしていきましょう。

 

七五三詣の時期でした。

 

縁の下に入って遊んでいた思い出。

 

神社の隣には城跡とお寺があります。

 

その名残であるお堀。

このお堀は遥か昔から変わらない史跡です。

 

鯉のいる風景になっていました。

美しい。

 

小さい頃はこちらでよくザリガニ釣りをしていました。

ごめんなさいっ

でもそのザリガニが居なくなったのか、水質はかなり綺麗になっていました。

 

蔵王堂城は南北朝時代の平城。

蔵王堂藩があり、長岡城を築城し長岡藩に移行。

長岡発祥の地とはそういうことらしい。

 

土塁。

昔はこの上に松があった気がします。

 

風情ある景観です。

 

境内にある蔵王の大欅。

長岡市指定文化財の天然記念物に指定されています。

樹齢約800年とのこと。

中は空洞になっていて秘密基地みたいだったので、昔はこの中に入って遊んだりしていましたが、今では入れなくなっていました。

そりゃそうだ。

 

神社に隣接してこども園があります。

こちらは私が入園していた旧蔵王保育園。

新しく建て替えられ、綺麗な施設が建っていました。

名残として蔵王保育園の表札が残っています。

表札だけでも残っていてくれて嬉しい。

 

神社の境内で運動会もしたなぁ。

記事を書いていて思いましたが、もう神社の全部が思い出の場所ですね。

 

今回宿長は思い出に耽っていましたが、金峯神社は長岡市にとって重要な場所です。

長岡の歴史に興味ある方は是非参拝してみてはいかがでしょうか。

 

【公式ウェブサイト:金峯神社】

www.kinpu.jp

語彙力消えるクレープ|燕市のくれーぷaco

ねまるをご利用いただいたゲストさんに教えていただいたクレープ屋さんがあります。

個人的にクレープ屋は行くことがほぼ無いのですが、今回はなんか気になったので行ってみました。

燕市の『くれーぷaco』さんです。

 

場所は燕中学校のすぐ近く。

住宅地ど真ん中です。

駐車場は見当たらず、とりあえずお店の前に車を停めました。

 

入るとカウンターがあり、そちらで注文します。

 

店内には数席あり、クレープなのでテイクアウトはもちろん、店内で飲食もできます。

 

で、肝心のメニューは…いっぱい!!

通常メニューの他、期間限定メニューがあります。

本当に迷います…どうすればいいの!?

しかもオール500円!価格による差は無し。平等!

これは順に上から見ていくしかない。

 

チョコ、生クリーム、スイートポテトという私の好きな甘味に見事当てはまった期間限定の”パリパリチョコパイスイートポテト生クリーム”に決めた!!

後から気がついたけど+100円でアイストッピングもできます。

 

ドリンクセットもあります。

せっかくなのでドリンクも付けました。

 

スイーツグランプリでバナナチョコクレープロールがグランプリを受賞したようです。

こちらも気になる。

 

クレープの他にも様々なメニューがあります。

 

こちらのクレープ、食材に凄くこだわっているみたいです。

待ってる間に期待感が増します!

 

クレープ来ました!

コロネみたいな見た目です。

これは…デカイ!重い!何だこれ凄い!

えっ、クレープってこんなだっけ?

分からない、クレープって外であまり食べないから…。

受け取った瞬間「すごっ」と言ってしまいました。

何グラムあるんだろ…500gくらい?

持っていて疲れるレベルです笑

生地も厚い!もっちり!なんという食べごたえあるクレープ。

これもうスイーツというか食事じゃないですか?

それでいて最初から最後までしっかりと中身が詰まってるんですよ。

なんというか…凄いよこれ!!

ボリュームだけじゃなくて味も美味しい!

こんな満足感あるクレープは初めてです。

これで500円は凄い!

凄いしか言ってない!

でも少食な方が食べるにはキツイかもしれない。


ずっと笑いながら食べてました。

ごちそうさまでした!

甘いものを思いっきり食べたいときは行ってしまうかも知れないなーこれは。

 

正直お店は目立たないので分かりにくいんですけど是非!甘いもの好きならナビを使って一度は行ってもらいたい。

映え、より思いっきり食べて満足したい方にオススメのクレープ屋さんです!

 

西蒲区の農と食を愉しむ|新潟市のそら野テラス

以前の記事の角田浜のラーメン店、そしてカーブドッチを巡って新潟市西蒲区ツアーになっています。

この辺りは観光地が集まっていてとてもいいですね。

今回は農園『そら野テラス』を訪ねました。

 

そら野テラスは広大な田園地帯のど真ん中にあります。

ねまるから新潟市に向かう方は、こちらのそら野テラスを目指すと主要道を回避する裏道の最速ルートです。

 

こんな家に住んでみたいなー(個人的に)を形にしたような外観です。

主にお米や地野菜を販売しています。

季節によって内容が変わるので訪れるのが楽しみなお店です。

 

冬期は営業時間が少し短くなります。

 

お店の入り口。

そら野テラスは「そら」と「野」のテラス。

まさに広い越後平野を感じる土地にあります。

 

野菜がたくさん!

 

キャベツひと玉120円!やっっす!!

買いです!

 

野菜に合うような様々なドレッシングも揃っています。

 

お米も販売していました。

精米前の玄米。

その場で精米もできます。

 

私はずっと地元のコシヒカリを食べているので、他の品種や銘柄を食べ比べてみたくもあります。

 

お惣菜も販売しています。

どれも美味しそうですね。

料理に使うお野菜と合わせておかず1品仕入れるのもいいかも。

 

おにぎりも販売していました。

地元のお米をその場でたべられるのも嬉しいですね。

 

外に出ると、奥の方にもう一軒建物がありました。

農園のカフェ厨房 TONERIKOです。


この時間はランチタイムでした。

ご飯おかわり自由は嬉しい!

 

小動物の小屋もあります。

この日は気温もそこそこ低かったのですが、ウサギが元気にぴょんぴょん跳ねていました。

見てるだけで癒やされます。

 

新潟市観光からのお帰りの際にはこちらでお惣菜や野菜を買って、ねまるで調理するのも楽しいプランだと思います!

そら野テラスでは毎年春にいちご狩りも開園しています。

一年を通して通うのが楽しい農園のお店です。

 

【公式ウェブサイト:そら野テラス】

sola-terra.jp

本とカフェと温泉の癒やし空間|新潟市のカーブドッチヴィネスパ

前回はカーブドッチのワイナリーを紹介しましたが、同じ敷地内に温泉施設があります。

『カーブドッチヴィネスパ』です。

近年リニューアルし、約4,000冊の本とカフェが楽しめる施設に生まれ変わったそうです。

私はまだ利用したことが無いので新旧比較ができません。

 

カーブドッチワイナリー目の前にある大きな建物。

今までは温泉利用でしか入れないと思っていたのですが、カフェ利用で普通に入館できるみたいです。

なので初めて入ってみます。

 

カーブドッチにはバスでも来れるようです。

しかし春までお休みとのこと。

 

中に入ると広くて、なんか凄い!

結婚式場みたい。

 

入り口はこちらのようです。

 

まずは入場券を買うようです。

温泉利用は1,000円。

温泉に入らなくてもブックラウンジドリンク券で入場できるとのこと。

入場券+ワンドリンクな券。

これがいわゆるカフェ利用ですね。

今回はカフェ利用で入場します!

ちなみに温泉+カフェ利用の1,500円の券もあります。

長時間滞在したい方はこちらの方がお得かも。

 

ドリンク券はノンアルコールだけでなくグラスワインなども選べます。

 

入ってすぐ空間に驚きました。

たかーい!ひろーい!

 

ヌン活(アフタヌーンティー活動)してる!

新潟でできる所があったのか。

なんか上質空間に迷い込んでしまったみたいでアタフタしてます。

でも地元のシニアの方も温泉に入りに来ているので面白い場所です。

 

館内の至る所にブックディレクターの幅允孝さんという方が選書をした本が並んでいます。

本棚は10のテーマで分けられているみたいです。

レストラン近くには食のテーマで本が置かれていました。

 

本を見て歩くだけで楽しい。

床暖房なので冬でもストレスも無く心地良い。

カフェのドリンクのことを忘れています。

 

2階にも続く本空間。

各々の場所で寛ぎ方が変わります。

 

本と本の間に温泉への入り口が。

とても面白い空間です。

 

建物はグルっと庭園を囲むようにしてできています。

 

他にもヘアサロンや雑貨屋も併設されていました。

 

こちらがカフェカウンター。

私はメロンフロートを注文。

フロートも頼めるのは嬉しかった。

呼ばれるまで待ちます。

 

なんだこの景観!

本当に新潟!?絵みたい!!

 

こちらは宿泊も出来るのでブドウ畑の風景を見ながら過ごすこともできます。

いやー素晴らしい。

 

好きな本を選んで読んでドリンクを飲んで…最高です。

これで温泉なんか入っちゃったらもう出たくなくなるんじゃないでしょうか。

実際寛ぎすぎて寝ちゃいそうになりました。

こんな場所があったとは…

 

日常を離れたい方、癒やしを求めている方は訪れると満足できるはずです!

 

【公式ウェブサイト:カーブドッチヴィネスパ】

vinespa.jp

 

新潟の一大ワイン産地|新潟市のカーブドッチワイナリー

新潟市西蒲区。長岡市寄りの地域です。

新潟市と長岡市の間には弥彦村、燕市、三条市など市町村が入っていますが、実は新潟市と長岡市は海沿いで接していて、それが西蒲区だったりします。

だからお隣さん。

今回紹介するのは西蒲区の『カーブドッチワイナリー』。

前回紹介した新潟ラーメンなみ福さんのすぐ近くにあります。

ねまるからは信濃川沿いを走り海へ出て、シーサイドラインを通れば到着します。

 

県内では珍しい環状交差点(ラウンドアバウト)のすぐ近く。

ラウンドアバウトが出来たての頃、グルグルと何周か廻ってみたりしました。

 

カーブドッチの入り口には看板が出ています。

 

敷地に入ると一面ぶどう畑が広がっています。

このときは秋で既に葉が落ちていました。

目の前に見えるのは角田山。

海にも山にも街にも近い環境です。

 

敷地内に駐車場は多数。

そして観光施設もいっぱいです。

ワイナリーだけではなくレストラン、スパ、ホテルなどが揃っています。

 

まずは近くのワイナリー。

 

入ってすぐワインの紹介がありました。

この辺りは総延長70kmにも及ぶ新潟砂丘。

その砂地環境がワインを産むようです。

 

ワイナリー内は様々なワインが置かれています。

試飲もできるみたい。

私はいつも運転手なので飲んだことはありません…

 

うーん、できるのなら全部試してみたいですね。

 

ブライダルサロンがありました。

ここのワイン畑で結婚式を挙げられたら素晴らしい思い出になりそうです。

 

今の季節は葉が落ちていますが、春や夏に訪れると一面の緑や花で素晴らしい景観です。

お庭にも力が入っています。

 

お隣のレストラン。

建物が素晴らしい。

 

くぅ〜上質なランチ!(涙)

 

今回初めて訪れたマルシェ。

こちらでもワインを買える他、紅茶や雑貨、パンなども売っています。

こんなお店があるなんて今まで知らなかった。

色んな建物があり迷い込んだらお店だった、という感じです。

 

ぽんしゅ館では日本酒の試飲が出来ましたが、こちらはワイン。

毎日が日本酒の利き酒祭|ぽんしゅ館 長岡驛店 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

今回飲めないのが残念!

 

なんとこちらには5件もワイナリーが集まっているとか!

本当にしっかりとしたワイン産地じゃないですか!

お互いのワイナリーが競い合ったり支え合って上質なワインが生まれているんですね。

 


こちらはベーカリーカフェ。

パンやドリンクの他、ランチも楽しめますよ。

 

ハワイ風のカフェ。

今日はお休みでした。

 

建物が全体的にオシャレでどこで写真を撮っても映えそうです。

新潟は日本酒だけじゃなくワインやビールづくりもかなり盛んです。

まだ知らない新潟を見つけてみてください!

 

【公式ウェブサイト:カーブドッチワイナリー】

www.docci.com

伝統を引き継いだNewcomer|新潟市角田浜の新潟ラーメンなみ福

2022年9月にオープンしたばかりのラーメン店があります。

『新潟ラーメンなみ福』。

新潟市西蒲区の角田浜にあるラーメン店です。

 

登りやすく難易度が違うコースが多数ある新潟市の角田山。

老若男女に愛される山です。

その角田山の裏側、日本海に面した角田浜にお店はあります。

初めて聞いたとき「あんな場所で!?」と思いましたよ。

だって周囲に民家は無く、本当に海と山しかないんですもん。

 

この日のねまる方面から向かって見えた角田山には雨が降っていました。

あの裏側が目的地です。

 

到着!

雨は上がって晴れ間が出ていました。

到着したのはオープン時間の15分前。

平日ですが既に車がいっぱい停まっています。

 

浜茶屋(海の家)が建ち並ぶ角田浜。

("浜茶屋"って新潟あたりにしか無い言葉なんですね。普通に使ってたけど知らなかった…。)

その中のポツンと独立した1軒が今回の目的のなみ福さんです。

こちらは新型ウィルスが蔓延した年に営業が停止した浜茶屋をリノベーションし、ラーメン店として生まれ変わりました。

 

実はこちらのお店、パンク・ロックバンド Hi-Standardの難波氏プロデュースで生まれたお店で、クラウドファンディングを募ったり店長を募集したりひとつのプロジェクトとして生まれたラーメン店です。

ラーメン自体は新潟市の"楽久"という2021年に閉店した老舗お店の味を引き継いだ、あっさり醤油系とのこと。

様々なストーリーが詰まっているラーメン、とても楽しみです!

 

新しいけど何処か懐かしさも感じる外観です。

 

まずはタブレット端末で整理券を発行します。

番号は14番。

つまり既に13組も入ってるということです。

整理券のQRコードを読み込むとLINE経由で呼び出しがあるらしい。

なので車の中でも待つことができます。

 

入るとすぐお店ではなく、待合室のような空間でした。

 

吹き抜けになった天井には企業名等が書かれた提灯がズラリ!

協力や協賛の企業でしょうか。

 

カフェも併設されています。

ラーメンを食べ終わってからのドリンクも良いかも。

夏なら海で遊んでからの休憩もできそうです。

 

足元に亀が。

 

開店時間になり、最初の方々が呼ばれました。

呼び出しはモニターに番号が出ます。

呼ばれたら店内に入って注文です。

 

番号が呼ばれたので入ります。

メニューは「ラーメン」と「ラーメンチャーハンセット」のみ!

シンプルすぎる!

 

シンプルすぎる券売機。
私はセットを注文。

 

席はカウンター6、テーブル6、座席2です。

 

すぐ後ろが日本海!

凄い立地です。

元浜茶屋ってだけあります。

 

席からは角田岬灯台も見えます。

角田山を登るコースのひとつとなっており、海面から頂上まで行けるコースです。

私も何回か登ったことがあります。

 

着丼!

なんとシンプル、なんと透き通ったラーメン。

 

私はこってり好きのため新潟あっさり醤油は食べたことがなかったのですが、これは美味しい。

懐かしさと安心を感じる味です。

 

麺は極細麺。

もはや素麺のよう。

バラ肉チャーシューはホロホロで原型を残しているのが不思議なくらい。

 

チャーハンも来ました。

美しい色合い。

味は鶏ガラ風なあっさり塩味。

ラーメンにとても合う。

というかラーメンをスープ代わりにして食べてもいい。

 

とってもパラパラ系チャーハンです。

 

余裕で食べられましたね。

いつもは身体のために少しでもスープを残すのですが、今回は全部いってしまいました。

多分優しい味わいのせいです。

ごちそうさまでした!

 

店内ではオリジナルグッズも並んでいました。

 

お土産ラーメンまである。

ラーメンのお持ち帰りも良いかも知れませんね。

 

人里離れたところにあるラーメン店でしたが、優しい味わいのラーメンで癒やされました。

もし新潟五大ラーメンの新潟あっさり醤油ラーメンを食べてみたい方は訪れるといいかもしれません。

しかし超人気店なので休日は行列を覚悟してください!

新潟っていろんなラーメンがあるから面白いですね!

 

【公式ウェブサイト:新潟ラーメンなみ福】

www.namifuku.jp

器のような空間|上越市の無印良品 直江津

ねまるでは無印良品の保湿液や化粧水などを置いています。

その無印良品が2020年、上越市直江津に新店舗をオープンしました。

 

上越市の直江津、海に近いエリアの街中に無印良品の店舗があります。

初めて来たとき、正直言って地域に馴染みすぎた外観のために「本当にここ?」と呟いてしまいました。

だって、よくあるショッピングセンター感が凄いんですもん。

 

中もその見た目通りにショッピングセンターです。

スーパーや様々な店舗が集まっています。

平日ですがとても賑わっていました。

 

目的の無印良品は2階のようです。

 

既に階段から伝わってくる無印感。

 

2階に上がると雰囲気が変わりました。

天井が取っ払われた空間は広がりを感じます。

 

無印良品の商品が美しく並んでいます。

歩いているだけでも発見があって楽しい。

 

木育広場。

お子様が楽しめる空間が用意されていました。

 

もうここに住めそうですね。


スタバやカルディ、薬局も併設されていました。

 

上越市内の野菜や加工食品も売られています。

共存共栄、そんな言葉が脳裏に浮かんできました。

 

広い食堂も。

丼!膳!麺!

シンプルで分かりやすい。

住めますねこれ。

 

食券機にて注文。

無印の商品を使ったメニューも勿論あるのですが、地元上越の食材を使ったメニューがとても多い。

食券が出てきたら丼!膳!麺!などの所に注文して呼ばれたら取りに行きます。

 

テーブルや椅子も無垢で触り心地も使い心地もいい。

席では食事のほか、学生たちが集っていたり仕事をしてるっぽい方もいました。

アオーレもそうですが、こういう地元の人が集まって自由にできる空間は、自身が地域に溶け込めてるみたいで楽しいですね。

長岡暮らしの玄関口|アオーレ長岡 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

 

豚丼とサラダ。

お肉がとても柔らかジューシーで美味し!

 

こちらの無印で特徴的だったのは本エリアがとても広く取られていたこと。

まるで森のよう。

勿論手に取って読むことが出来ますよ。

何ていうか、お店なんですが色々と自由なんですよね。

カフェで寛いでもいいし、食堂で休んでもいい、本を読んでもいい。

制約をしない雰囲気で気持ちの開放感があります。

 

無印製品って家に買って帰っても良い意味で馴染みすぎで主張しないんですけど、それらが集まって出来た空間がひとつの製品のような、総合的な住環境を提案されています。

まるで地域や人の生活を乗せたディッシュプレートようなお店でした。

 

【公式ウェブサイト:無印良品 直江津】

shop.muji.com

もはや歴史のテーマパーク|新潟県立歴史博物館

火焔型土器はご存知でしょうか。

とても装飾が凝った不思議な形の縄文土器で、芸術家 岡本太郎は初見で「何だこれは!?」と叫んだと言われる土器です。

そんな奇妙な形をした土器が新潟県内の各所、主に信濃川流域から発掘されています。

ここ長岡市にある『新潟県立歴史博物館』でも展示されています。

略してレキハク!

 

大きめの体育館のような外観。

長岡市を見渡せるような丘の上にあります。

この日は講習会があったようで平日ですが駐車場は埋まっていました。

 

入り口に土器が。

この不思議な形をしたのが火焔型土器です。

長岡駅前やねまるのある与板、長岡市の至る所にモニュメントがあります。

 

まず観覧券売り場で常設展チケットを買います。

一般は520円。

中学生以下は無料なのがいいですね。

 

平日はショップと食堂はお休みみたいです。

昔は営業していたと思うのですが。

コロナ禍の影響でしょうか。

また通常に戻ってもらいたいものです。

 

常設展へは地下に降ります。

 

地下とは言っても建物が丘の斜面に建っているようで普通に屋外が見えます。

 

写真、ビデオ撮影オッケーです。

写真いっぱい撮っちゃうぜイエーイ!

 

レキハクアプリもできたみたい。

歴史博物館は近代的です。

 

展示室前の広場。

入り口がいくつもあって、それぞれテーマで別れた内容になっています。

順序はあるので、それに沿って行くのがベスト!

 

最初は新潟県のあゆみエリア。

古代から近代までの新潟県の歴史を学べます。

 

新潟県は周囲を山脈に囲まれ近隣地域からも距離があり閉ざされたイメージがありますが、古代から交流は結構あったみたいです。

 

越後の武将といえば上杉謙信ですね。

私は正直歴史が苦手なので歴史上の人物には疎いですが、流石にこの人は知っています。

 

現代とは違って昔は大陸との交流が主だったため、地図が逆さなのが面白い。

 

これを見ると以前大河津分水路の記事を書いた内容の通り、河川が全て新潟市に集まっています。

沢山の池(潟)があるのも分かります。

新潟の今を形作った東洋一の大工事(信濃川 大河津分水路と資料館) - NEMARUのにいがた発見旅

 

佐渡の地図も。

 

江戸時代、佐渡金山から採掘した金銀は江戸幕府に運ばれていました。

採れた金銀は船で海を渡り出雲崎へ着き、北国街道やねまるのある与板の三国街道を通って江戸まで。

出雲崎が天領地だったのもこのためですね。

夕陽が沈む道の駅|道の駅 越後出雲崎・天領の里 - NEMARUのにいがた発見旅

今ではほぼ面影のない与板町も宿場町だったんですよね。

 

良寛さんの解説も。

 

県内出身の歴史に名を残した人物。

田中角栄や山本五十六、ジャイアント馬場も。

 

昔は県内で石油ブームとなり国内生産量の90%以上の石油を産出していました。

今では静かな港町の出雲崎や長岡の東山、新津の里山などに櫓が沢山建っていたそうです。

石油が吹き出した里山|新潟市秋葉区の石油の世界館 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

 

館内は資料で知るだけではなく、雰囲気を体感することもできます。

 

主に"体験"にシフトしていくのはここから。

雪とくらしエリアは雪国新潟の豪雪を等身大で体験することができます。

 

昔の雁木通りと家屋が再現されており、当時の面影そのままの雰囲気を体験することができます。

雁木とは新潟で各々の家が玄関前に用意した所謂昔のアーケードです。

 

商店街が雪に埋もれています…

豪雪時、今みたいに融雪が発達していない時代は道に落とすしか無かったのでしょう。

水路に流す地域もありますが。

 

タイムスリップしたみたい。

 

こんな駄菓子屋はもう無いなぁ。

個人の駄菓子屋自体皆無ですね。

 

こういう雰囲気好き。

 

不意に人影があるので割りとビビります。

 

(チラッ)

 

2階に上がると先程歩いた雁木通りの上に出ます。

これが屋内で等身大で作られているんだから凄いですよね。

 

合わせて、写真などで当時の雰囲気を知ることができます。

 

次は米づくりエリア。

まだ治水が上手く出来ていなかった頃の人々の苦労を知ることができます。

 

VR水田(物理)

 

今は機械に置き換わり、稲架木(米の乾燥に利用する木)なんて殆ど見なくなりました。

 

まだ乾田でない頃、排水を人力で行っていたのが凄い。

 

船で田植えをしていたなんて想像もできない苦労です。

 

出口に出ました。

ふう、中々疲れた。

でも濃密な内容で凄かったし楽しかった!

ぜひ新潟に来たら一度は歴史体験して貰いたいですね!

 

ってまだ全体の半分!!!

普通にブログを前後編に分けても良いボリュームです。

が、一回にまとめます!

 

ここからは縄文展示とのこと。

何やら雰囲気が変わりました。

 

こちらも雪と暮らしエリア同様に等身大で復元されています。

 

かなりリアルなのでタイムスリップして止まった時間を見ているかのよう。

 

上にもいた!

 

古代を眺めているのに近代的な通路で不思議な感じです。

 

ここは普通に歩いて家の中を覗いたりできます。

 

火焔土器もこんな雰囲気の中で作られたのですかねぇ。

 

最後のエリアです。

縄文文化を探ります。

 

縄文時代を体験してからここに来ると、なんとなくクロノ○リガー感が。

 

ここでは縄文時代の様々な情報を知ることができます。

 

火焔型土器が並べられています。

ちなみに火焔土器と火焔"型"土器という違いが一応ありまして。

歴史博物館近くの馬高遺跡で一番最初に出土した土器が火焔土器。

以降に発掘された火焔土器に類似した土器を火焔"型"土器とされています。

なので十日町市の笹山遺跡から出土し国宝となった土器は火焔型土器です。

合わせて馬高遺跡にも笹山遺跡にも行きたいですね。

 

という訳で、ようやく全てを見終えました。

勿論一部しか紹介できていないので本当にすんごいボリュームですよここは。

中央のこのスペースでは考えられないような空間が広がっています。

 

このときは「大河津分水と信濃川の治水」の企画展が行われていました。

ここでは写真撮影不可です。

集めた歴史的資料で時代を追っていく内容でした。

大河津分水路計画時に何故反対が多かったのかも良くわかりました。

色々と事情があったのですね。

分水の資料館とはまた違う見方ができました。

 

新潟県立なだけあって県内の歴史が集約しています。

ただ資料を見るだけでなく雪国や縄文の生活を追体験できるような凄い歴史博物館でした。

新潟観光にいらした方にも是非オススメしたい博物館です。

 

【公式ウェブサイト:新潟県立歴史博物館】

nbz.or.jp