NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

新潟県長岡市の宿『NEMARU ほんとぐらし』の宿長が新潟観光を主観でほんのり提案するブログです。

古民家を活かしたDIYの宿(ゲストハウス)|NEMARU Stay&Discovery

ねまるはごく普通の民家で平屋の空き家でした。

前庭も草木でボーボーな状態。

この空き家に行き着いた経緯はいつか記事に出来たらと思いますが、いろんな人の手による完全DIYのフルセルフリノベーションで今の宿(ゲストハウス)の形に生まれ変わりました。

 

なぜDIYかというと、宿長は元々自身で何かを作り上げたかったということや、時代や需要により形が変わっていく宿を作りたかったという理由です。

西日本を旅した時に建物をそのまま活かした宿が多かったというのも理由のひとつですね。

あとはリアルなところで予算を抑えるため(泣)

とにかく最初から建て替えるレベルで雰囲気を変えるつもりもなく、常に楽しみながら少しずつ進化していけたら面白いなと。

 

まずDIY経験が全く無い私は玄関のスノコを作りました。

そのスノコは今でも現役で、まさにねまるで最初に触れるモノ。

ここからDIY宿体験が始まります。

 

次はお風呂場の縦棒装飾とスノコ。

こちらも勿論現役です。

スノコは少し削れてたりして時の流れを感じられます。

 

部屋としてはじめに手を付けたのはフリースペース。

ねまる内で一番雰囲気が変わっている部屋です。

 

なぜ白くしたかと言うと、海をイメージしたかったから。

海からは少し離れていますが、内陸でも海の家みたいな爽やかな雰囲気を出せたら良いなと。

天井を青くしたのは曇天のイメージが強い雪国新潟で少しでも青空を広げたかったという理由です。

最初は館内を全体的に古民家風に暗くしようかなぁとも思ったのですが、暗めの冬を少しでも明るくしたかったのです。

 

ねまる内で一番奥にある寝室(ドミトリー)。

元々畳の部屋で、ベッドを置きたかったのでフローリングに替えようと思っていたところ、畳を剥がしたらフローリングが出てきてラッキーでした。

こちらの部屋は暗めにしてあります。

表の明るいイメージから、奥に向かうにつれ暗く落ち着いて眠れる雰囲気を出したかった。

光と闇が両方そなわり最強に見える。

 

ベッドも勿論手作りですよ。

相当頑丈に作りました。

 

部屋ぴったりに作ったので部屋の中で組み立てましたし、分解しないと出せません笑

片方のベッドの真ん中を支えてる木材が中心からズレているのは、横のサイズを間違えたからです。

組み上げてから気が付いて、分解せずそのままぶった切りました笑

 

ねまるのロゴを自作…しようとしたけど、まったく思い浮かばず。

結局自分では作れませんでしたね。

 

他にも屋外のデッキや室内の様々なもの、目に見えるモノ見えないモノ、全てDIYの手作りです。

 

2022年は和室の漆喰塗りをしたり、外のアウトドアスペースのデッキを新設しました。

 

こうやって汗を流して作り上げたモノで、お越しいただいたゲストさんが楽しんでくれている風景を見れるから、どんどん新しいねまるを見せたくなっちゃうのです。

 

ねまるはもうすぐで6周年、まだまだ発展途上です。

おそらく朽ちていくだけだった観光地でもない古民家に、今では日本各地や世界の人が訪れ利用する宿となりました。

多分どの家でも人の意志次第で様々な可能性があるんだと思います。

 

ねまるの"今"はこの形です。

それは宿の形としても、営業の形態としても。

しかしそれはまた変わっていくと思います。

それはこの場所か違う場所かも分かりません。

なので是非"今だけのねまる"で寛いで、お休みいただいて、DIYの手作り感を楽しんで、思い出を作って頂けたらな、と思います。

 

これからも進化し続けるねまるにご期待ください!