長岡市小国地域の伝統工芸に触れる|おぐに和紙
新潟県長岡市小国地域(旧小国町)。
柏崎市、十日町市、小千谷市に隣接したこの地域は周囲を山に囲まれ田畑が広がる隠れ里のような地域です。
笑点にも出演していた落語家の林家こん平師匠がチャーザー村と呼んでいた旧千谷沢村は、この小国地域にあります。
その小国地域には300年以上前から伝わる手漉き和紙の伝統工芸があります。
今回は、現在も小国和紙を生産している小国和紙生産組合『おぐに和紙』さんを訪ねました。
小国和紙は県の無形文化財に指定されています。
連日の降雪で雪原となっている小国地域。
駅からだと長岡駅より小千谷駅からの方が近いようです。
小国和紙の工場はその雪原(田園地帯)の真ん中にあります。
おぐに和紙。
こちらで手漉き和紙の製造や販売、紙漉き体験もできるようです。
和紙の原料となる木、楮(こうぞ)が軒先に干してありました。
こちらが入り口。
外から見ると作業所のようですが
中に入ると和紙を販売しているスペースがありました。
小国和紙を使った様々なグッズが販売されています。
どれもオシャレ!
とても細かい色付けがされているけど、一体どうやって作るんでしょうか。
他の地域の工芸品ともコラボをしているみたいです。
和紙の作り方や利用のされ方などの展示もありました。
小国和紙はとても丈夫なことにより様々な用途に使われているようです。
長岡市役所が入っているアオーレ長岡の建材やソファにも使われていました。
長岡暮らしの玄関口|アオーレ長岡 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅
天井に置かれた紙漉きの用具?を眺めていたら、工場の方が和紙の製作工程を見せてくれました。
型を入れ替えることで様々な大きさの和紙を作れるようです。
なるほど!上に掛けてあったのは和紙の型だったんですね。
ザブンザブンと一見スムーズに作っていますが、やってみるときっと難しいんだろうなぁ。
紙なので木の繊維の塊ですが、水分を含んだそれは透き通っていて美しいですね。
豆腐のように見えますが薄い和紙が複数枚重なって厚くなっています。
これを上から圧縮し乾燥させると絡み合った和紙の繊維が強固になり、一枚一枚剥がせるようになるとか。
こちらは朝日酒造のラベルになる和紙とのこと。
以前見学した朝日酒造で教えてもらったやつですね。
雪国新潟の辛口淡麗が生まれる酒蔵見学|朝日酒造 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅
冬の冷たい水や気候でないと傷んだりして良い和紙はできないらしいです。
なので昔は冬の農閑期の生業としていたのだとか。
いやぁ寒い中大変だ。
予約をすれば貴重な紙漉き体験もできるとのことです。
こちらでは紙そのものも購入することができます。
様々な厚さや色、模様の和紙が並んでいます。
手作りなので一枚一枚に個性があります。
私は何種類かの色を選んで購入しましたよ。
これで何か作ろう!
ということで、今回は小国地域のおぐに和紙さんを訪ねました。
長岡に来たら奥深い和紙の世界を是非体験してみてください!
【公式サイト:おぐに和紙】