NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

新潟県長岡市の宿『NEMARU ほんとぐらし』の宿長が新潟観光を主観でほんのり提案するブログです。

長岡土産には新潟米でこだわった手焼き米菓はいかがでしょうか|炭火手焼き本舗 翁家

長岡駅前から程近いところに加藤製菓という製菓会社の直売店があります。

『炭火手焼き本舗 翁家』です。長岡駅からは歩いて10分ほど。

 

お店の前には車を5台ほど停められる駐車場があります。

 

屋根が付いた入り口が雪国特有の雁木通りを感じさせるようなお店です。

新潟の雁木とはいわゆる各々の家が用意した道路沿いのアーケードのようなもの。雪が積もる新潟で歩道を確保するための屋根です。

 

店内に入ると目の前にドンッと主張する翁あられ。

 

新潟のお米を大切にしている感があります。その通り、加藤製菓が作る米菓は新潟産の厳選したお米を使っているとのこと。

 

お、NHKの鶴瓶の家族に乾杯に出たんですね!


店内の壁沿いにズラーッとならんだ色んな味のあられやおかき達。名物というマヨネーズ味や黒糖、枝豆と面白い味も売っていました。ちなみにあられとおかきの違いは大きさみたいです。

 

お土産やギフト用の詰め合わせも並んでいます。

 

柿の種やお煎餅も置かれていました。うーん、何を買おう…味や種類がいっぱいで迷ってしまう!

 

置かれている米袋に何か書かれていると思ったら感謝状が書かれていました。感謝状コシヒカリとのこと。感謝の気持ちが重い!笑

サプライズにオススメ!

 

ということで、私はチェダーチーズあられと翁豆を購入しました!

翁豆は大豆の優しい甘味がくせになり、いつの間にか数十粒をつまんでいました。入っている昆布もサクサクで美味しい!

 

チェダーチーズあられはカリッとしっかりした噛み心地。まぶされた塩味でお米の甘味が際立ちます。そして何個も食べているうちに、ふんわりチェダーチーズの風味が口の中に重なって広がってきます。パリパリポリポリ…一気に消費してしまいました。こちらも美味い!

駄目だついつい食べすぎてしまう。ご飯食べられなくなってしまうので程々にしましょう笑

 

ということで駅近くの炭火手焼き本舗 翁家でお買い物をしました。原料までこだわり抜いた新潟のお煎餅やおかきなどをお探しならオススメ!色んなバリエーションの米菓は新潟のお土産としても喜ばれること間違いなしです!

 

【公式サイト:炭火手焼き本舗 翁家】

https://katoseika.co.jp

 

与板町で昔から親しまれているローカルお食事処|レストラン 翔

ねまるのある長岡市与板町。

町の端には地元の人が集まる『レストラン 翔』さんがあります。

車だとほんの数分で到着できます。

 

与板町の中心から少し南下すると広い田園地帯が広がっていますが、その一歩手前に翔さんがあります。このときはお昼時。お店の前の駐車場は既に満車でしたが、少し離れた場所にも駐車場があります。

 

さて、お店に入りましょう。ローカル感出ている外観です。

 

店内はお客さんでいっぱい。席はカウンター席と小上がり、個室のお部屋もあります。

 

団体さんの利用がありました。大繁盛です。

 

私はテーブル席を利用。

 

このローカル感。

 

メニューは主にご飯系、他にラーメンなどもあります。与板町で生まれた「お船(おせん)ラーメン」もあります。いわゆる豆乳ラーメンで、歴史の人 直江兼続の妻のお船の方をイメージして白いラーメンができあがりました。

 

他には様々な居酒屋メニューもあります。私は翔さんのカツカレーが大好きです。以前より値段が上がりましたが、このご時世しょうがないですね。

 

着カレー!カツがアツアツ、カレーは濃いめでホント好きです。

 

厚いカツだけで肉感満載なのですが、時たま入ってる煮込まれた豚肉が柔らかくて美味しい!

お腹いっぱいになりました!ごちそうさまでした!

 

与板町で昔から親しまれている翔さんでした。町にお越しの際にお腹が減ったら足を運んでみるのも良いかもしれません。

 

こだわりランチやスイーツも楽しめる本格だし専門店|三条市のON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT

ものづくりの町として有名な新潟県三条市。

その三条市にだし専門店として製造販売しカフェも運営しているお店があります。

『ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT』(以下、ON THE UMAMI)です。

 

三条市の中心部から国道8号を南下し見附市寄りに行ったところにお店があります。

 

こちらがON THE UMAMI。オシャレなカフェのような、家具屋のような洗練された外観です。こちらのお店では料理などに使えるだしを専門に取り扱っていて、それを楽しめるカフェも運営しているとのこと。外観から既に期待感高まります。

 

カフェではお食事もできるようです。

 

正確にはランチタイムとカフェタイムに時間が区切られています。


中に入ると白と木目を基調とした空間が広がっていました。美しくてまた語彙力失って凄いを連呼しそうです。

語彙力消えるクレープ|燕市のくれーぷaco - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

 

入って左手にはカフェスペースがあります。

 

色々とスイーツもあるようです。まずはカフェを楽しみたいと思います!


席にもメニューが置いてありました。メニューはLUNCHとSWEETSの二種。ランチの時間は過ぎていたのでスイーツメニューを。

 

だし屋のだしソフト!昆布だしと希少種のガンジー牛乳を合わせたソフトとな!?

長岡市和島地域の加勢牧場で育てられたガンジー牛でしょうかね?

道の駅の濃厚ソフト|道の駅 良寛の里わしま - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

頼みますこれ!

 

ランチメニューも覗いてみました。様々なメニューあるのですが、シンプルにごはんセットが気になるなー。だし専門店のお味噌汁を飲んでみたい…。

 

なんと公式アプリがありました!初回ダウンロード特典でソフトクリーム無料引換券!使わざるを得ない!

 

着ソフト!ガンジー牛乳の濃厚な甘味。そして昆布だしの旨味が合わさり凄く面白い感覚です。違うベクトルの旨味が増しています。美味しかった!

 

なんとハンドドリップだしもあるようです。ノンカフェインドリンク…ドリンクのカテゴリーに入るのですね笑

いやぁ面白い。

 

ソフトクリームを楽しんだところで店内を見て回りたいと思います。これら全部だしの関連商品です。こんなに種類豊富なだしを見たことがない。

 

キッチンスペースもありました。こちらで体験イベントなどあるのでしょうか。

 

4種のだしを試飲できるようです。

 

それぞれ違った味わいで濃さも違う。だしというかもうスープですね。全てを料理に使ってみたい。間違いなく普段の料理がアップグレードされるはずです。

 

今回私は合わせだしを購入します!

 

だしパックの人気ランキングもありました。作りたい料理があったなら参考に。

 

赤ちゃん用のだしも!

 

ギフト用も置いてあります。こちらのだしをプレゼントしたら大変喜ばれそうです。

 

パックだしだけではなく、自身で鰹節を削るための削り器も。なんとこちらの刃はねまるのある与板町の伝統工芸の打刃物を使っているとのこと。ここで出会えるとは。

 

カフェで見ただし用のドリッパーも。だしを楽しむ新しい選択肢になるかも!?

 

他にも醤油やめんつゆ、更にこだわっただしなど、だしに関してここ以上のお店があるのかと思えるほど、こだわりのだしワールドが広がっていました。

 

お店の外に出ると目の前には野菜栽培のハウスが建っています。こちらでは鰹節の端材などを肥料として無農薬で野菜を作っているとのこと。カフェで出てくる野菜もこちらで育てているようですよ。中には入れませんでしたが外から眺めることはできました。

 

ということでだしについてこだわり抜いたお店、ON THE UMAMIでした。購入だけではなく体験やカフェも楽しめるので、こちらのオシャレな空間にぜひ気楽に訪れてみてください!

 

【公式サイト:ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT】

www.on-the-umami.com

 

広がる風景を一望できる高台の天然温泉|えちご川口温泉リゾート

新潟県長岡市川口地域。

この川口地域は南の雪国魚沼方面に一番近い地域で、間に小千谷市が入り完全な飛び地となっています。主に山間部で構成され、魚野川と信濃川の合流があり自然の美しい景観が広がっています。

中心の町から山を少し上った高台に『えちご川口温泉リゾート』という日帰り温泉があるので寄ってみました。

 

今は真冬。こちらの川口地域は長岡の中でも雪が多く積もる地域ですが、本当に積雪が凄い。雪少なめの今年でも身長より高い雪が積もっています。

 

こちら越後川口温泉リゾートは2022年春にリニューアルしたそうです。私は初めて訪れたので比較はできませんが、中に入ると広めのスキーロッジのような雰囲気のエントランスが広がっていました。ちなみに隣にはホテル サンローラが併設されています。

 

入館料は大人800円。18時以降は100円安くなるみたいです。

 

かわいくないパンダコレクションフィギュアが!これ買えるのでしょうかね?こちらの温泉近くの川口運動公園にはモデルになったパンダの遊具が設置してあります。

 

受付を済ませて進むと奥にガラス張りのロビー。

 

お風呂からもこの景色が見えるのでしょうか。楽しみですね!

 

売店があります。お土産が多数並んでいました。

 

謎のPPバンドコーナー。調べたらPPバンドとは"表面が網目状で材質がポリプロピレンで出来ている荷しめ用のバンド"とのこと。それで作られた手芸品などが並んでいました。なぜPPバンドが…

 

地元の会社がPPロープを作っていて、しかも生産量日本一。知らなかった…。


さて、温泉へ向かいましょう。少し歩くみたいです。広いプールエリアもあるようですよ。

 

途中、日本酒が並ぶディスプレイが。新潟らしい。

 

浴室入り口。隣には広いプールエリアが。

 

冬場のプールは利用できないみたいです。

 

更衣室広っ!プールと共用だからでしょうか、100人分はありそうです。

 

一応プール利用と温泉利用で分けられているようですね。

 

浴室はとても広い。入ってすぐに遠赤サウナがあり結構多くの人が利用していました。

洗い場は区切られて20席ほど。

浴槽は流水浴、電気風呂、メインの大浴場があり、大浴場と繋がって寝湯もあります。お湯の温度は少し熱めですが寒い冬には暖まれる丁度いい温度です。大浴場からは雪景色が見えますよ。泉質は塩化物強塩温泉とのことで舐めると塩っぱい感じです。

屋外には露天風呂と源泉風呂がありますが、このとき露天風呂は閉鎖されていました。もう一方の源泉風呂は源泉かけ流しとのことで茶色い温泉でした。

雪景色を見ながらの広い温泉、素晴らしい。天候次第では遠くまで見えるんでしょうねぇ。割と地元の人が訪れているみたいで会話が結構聞こえました。私も色々な地方で温泉に入りましたが、地元の人の会話って方言もあって面白いんですよね。

 

結構長い時間温泉に入っていました。様々な浴槽があるととても楽しい。身体がホカホカです。広い休憩室もあるのでちょっと休んでいきましょう。

 

無料のお茶サーバーがある!有り難い。

 

テーブルにはメニュー表が置いてありました。

 

日本酒リストも。結構面白いお酒置いてるなぁ。

 

さて帰ろう、と思ってエントランスに向かったら、どうやら2階にカフェがあるらしい。せっかくなので行ってみますか。

 

 

エントランスの階段を上がって丁度ロビーの真上。より高いところから景色が見えるみたいですね。ここでゆっくりしたい!

 

注文はタブレット端末でできるみたいです。冬ですが温泉上がりでホカホカなので冷たいドリンクを注文しちゃいましょう。

 

少し待つと店員さんが持ってきてくれました。ドリンクの料金はこちらの施設を出るときに支払います。

 

うーん、季節ごとに風景を楽しめそうです。

 

2階には他にトレーニングルームやキッズルームもありました。

 

ということで今回は川口地域の温泉を楽しみました。

施設は広めで内容はかなり充実しているので満足できると思います。

関東方面と行き来の際には必ずと言って良い程通過する地域なので、近くまで来たら景観の良いこちらの温泉に入るのもオススメですよ!

 

【公式サイト:えちご川口温泉リゾート】

www.kawaguchi-onsen.com

 

清流に集まる白鳥を間近で観察|三条市の白鳥の郷公苑

冬の新潟県と言えばスキーリゾートがひとつの観光資源となっておりますがそれだけでなく、他にもこの季節だけで楽しめる魅力が多々あります。

雪が降る季節ともなると県内様々なところで飛来する白鳥が見られます。

特に三条市の『白鳥の郷公苑』では集まってくる白鳥を身近で観ることができますよ。

 

三条市の下田(しただ)地区。

市の中心部から山間部に入った雪深い地域です。

このときも一面真っ白になっていました。

 

下田地区の中心を流れる清流、五十嵐川沿いに白鳥の郷公苑があります。

集落を抜けた先にあり少し分かり難いので、ナビで場所を設定すると訪れやすいと思います。

 

白鳥の郷公苑の観察舎。

綺麗な建物です。

 

建物の隣には焼き芋小屋が。

土日のみオープンしているようです。

「TURKEY」と書いてあるシートで囲まれていますがケバブとは関係ないようです。

 

観察舎に隣接して白鳥が集う五十嵐川がありますが、まずは観察舎を訪ねてみましょう。

 

観察舎の2階で白鳥のエサを買えるようです。

 

コーヒーも飲めるようですね。

 

2階は山小屋のような雰囲気になっていました。

 

下田地区は映画のロケ地にもなったようでサインが貼ってありました。

 

飛来する白鳥は2種類いるようです。

他にはカモも。

 

白鳥のえさは100円です。

せっかくなので一袋買いたいと思います。

 

ピッピーピッピーなく謎白鳥も置いてありました。

お風呂に浮かばせるやつかな?

 

さて、エサも買ったことだし白鳥達の元へ。

 

見学する際には観察舎からのお願いがあるのでしっかり守りましょう。

 

夕方だったのでエサを探しに出ていた白鳥達が次々と戻ってきていました。

すぐ目の前まで白鳥が来ています。

クァクァという白鳥たちの鳴き声の大合唱。

 

カモ達も。

 

白鳥のエサはお米でポン菓子のような感じ。

少し食べてみましたがふわふわで味はありませんでした。

 

エサはとっても軽いので投げても風向き次第では足元に戻ってきます。

風を読みましょう。

 

目の前の白鳥が落ちたエサをすごい勢いで食べていきます。

(パクパクパクパクッ)

 

(パクパクパクパク!!)

 

(もう無いの?)

 

エサを与えると結構近くまで来てくれます。

 

そんな感じでちょびちょびエサを与えていたらスタッフの方が来て

 

そぉい!(ドバァ)とエサを与え始めました。

 

集まる白鳥達。

 

夕ご飯の時間でしたね。

 

ということで、普通なら少し近づくだけで逃げてしまう白鳥を凄く近くで観ることができます。

 

入場料は無くエサ代や飲食代だけですので、気楽に訪れることができます。

冬の間に新潟を訪れる機会があったらぜひ足を運んでみてくださいね。

今回みたいにエサを探しに出かけた白鳥たちが戻ってくる夕方辺りが良いかもしれません。

 

【公式サイト:白鳥の郷公苑】

www.city.sanjo.niigata.jp

 

塩の一本で勝負する長岡の超人気ラーメン店|いち井

長岡市と言えば生姜醤油ラーメンが有名ですね。

元祖といわれる青島食堂を筆頭に市内では多くの生姜醤油ラーメン店が軒を連ねています。

しかしその中、塩ラーメンオンリーで某ランキングの人気上位、もといトップを常に走り続けるお店があります。

青島食堂と同じ宮内エリアにある『いち井』さんです。

今までいつかはブログに書きたいと思っていたのですが、既にレビューなども多く載っているでしょうし、(市内としては)有名すぎて置いておいてしまいました。

 

個人的にはまず長岡に来てラーメンを食べるなら生姜醤油をオススメしたいのですが、その次にご紹介したいのが今回のいち井さん。

やっぱ生姜醤油は食べておかないとね|青島食堂の長岡生姜醤油ラーメン - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

もちろん各々で味の好みはあるのでその限りではないのですが、ラーメンを食べたいけど何処に行ったら良いかわからない人にはオススメします。

 

しかしいち井さんは日曜日が定休日、しかもお昼営業のみ。

土曜日にねまる利用でいらした方には紹介し難い!笑

なので先に知っておいてください!

 

この日は平日。

確か開店は11:30からなので、おおよそ開店時間に訪れます。

 

しかし既に駐車場がほぼ満車!

 

やっぱり並んでる…

ラーメン店で並ぶことが少ない平日の長岡、お昼前で既に行列が。

でも出てくる人もいるので早めに開けたんでしょうか。

お昼過ぎに来ると空いてることも多いです。

 

結構回転は早いのでそこそこ進みます。

 

ラーメンの紹介。

こちらいち井さんは塩ラーメンのみです。

塩ラーメンだけ!

本当に味ひとつで勝負してます。

それでラーメン店が多い長岡で評価されて続けているのだから本当に凄い。

以前は醤油ラーメンもありましたが塩に一本化されました。

そして創業24周年とのこと。

そういえば青島食堂も生姜醤油一本でしたね。

青島の醤油といち井の塩でいい具合に差別化できているのかもしれません。

でもそれはこの味だけでいけるんだという大きな自信がないとできません。

 

お土産も販売していますよ。

観光の方は思い出に一箱買っても良いかもしれません。

 

20分くらい待ち、中に案内されました。

こちらでは案内されてから食券を買います。

新潟市のなみ福さんと同じ流れです。

伝統を引き継いだNewcomer|新潟市角田浜の新潟ラーメンなみ福 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

私は大盛りを注文しました。

普通盛りは150gとのことで、お腹を満足させたい方は大盛りをオススメします。

 

店内はカウンターとテーブル席があります。

内装は落ち着いたカフェのような雰囲気。

BGMにはピアノの曲が流れています。

余裕を持った席の配置がされているため広く、居心地良さまで感じます。

 

テーブルの上には調味料がありません。

とことん味一本で勝負しています。

 

着丼!いち井さんの焼あご塩!

見た目はとんこつラーメンのような白いスープ。

その見た目通り豚骨を炊き出しているとのこと。

きくらげと水菜、刻みネギ、メンマとチャーシュー2枚などが入っています。

器も独特。

 

スープを掬ってみると若干の透明感があります。

細かく浮いているのは焼あごの魚粉でしょうか。

焼あごの香ばしい香りが凄い。

スープを口に含むと広がる強いあご出汁。

豚骨と焼あごが合わさって甘みと塩見で濃い、とても深い。

今でこそ濃厚塩は多く見られますが、昔に塩といえば透明感あるあっさり系というイメージ。

過去にこちらでこの塩を食べてから一気にその固定観念を覆されました。

もはや塩とはなんぞや。

以前はメニューにあった醤油も食べたことがあるのですが、塩と同時に食べ比べた時に塩のほうが味が濃かった気がします。

 

そしてコシが強い中細麺。

濃いめのスープを程良く引っ張ってきてくれます。

今回大盛りだけ頼んだのは、こちらのスープの旨みが完成されすぎていて、いつも麺だけ食べ続けたいと思えてしまうからかもしれません。

ですが各々の具があるために飽きずに箸を動かされてしまいます。

たまに感じる桜海老の香ばしい風味、輪切りの鷹の爪で辛味の変化が面白い。

きくらげのコリコリ感は味よりもその食感で楽しませてくれます。

 

肩ロースのチャーシューは味がしっかりと入っていて濃いスープと相性がいい。

ここにオプションの海老ワンタンや焼海苔が入るとまた味の変化が面白いのかもしれません。

もう口の中がテーマパークや!

 

そんなことを色々と思いながら楽しんでいるうちに終わってしまった!

スープも完飲してしまった…

器が結構軽くて持ち上げやすいんだこれが!

いやーごちそうさまでした!

 

塩と聞いてあっさり系を想像して来られた方はどう思うでしょうかね。

私はこんな塩ラーメンもあるのかと第一印象はかなり衝撃的でした。

長岡を訪れた際には並んでも是非一度は食べてもらいたいラーメンです。

 

人を暖め続ける味噌ラーメン|南魚沼市のどさん子 塩沢17号店

新潟県南魚沼市塩沢地域。

今回ご紹介するのは全国ラーメンチェーン店の『どさん子 塩沢17号店』です。

ラーメン店がひしめき合う新潟で何故チェーン店のどさん子なのか。

近くを車で走っていた時にスグにでもラーメンを食べたくなったからですね!

もちろん理由はそれだけではないのですが。

 

冬真っ只中の南魚沼。

雪もそこそこ積もりましたが、例年よりは少ない印象です。

今年は短期間にドサッと積もって、また溶けて戻るというのを繰り返してます。

 

南魚沼市の中心を通る国道17号沿いを走っていると目立つラーメンの看板。

 

どさん子ラーメンの塩沢店。

こちらのお店はすぐ後ろに高速道路が通っています。

2020年終盤に発生した高速道路の立ち往生の際、動けなくなっていた多くの人を助けたという近隣のお店のひとつがこちらのどさん子。

高速道路の周囲は除雪されていない田んぼが広がっているので逃げられず、国道と接するこの場所が臨時の非常口となりました。

こちらでトイレを済ましたり食事できたり暖を取れたりと、高速道路から降りてきた人はかなり安心できたでしょう。

この報道を見てからずっと気になっていて、今回初めて寄ってみたのでした。

 

近年新しく建て変わりまして綺麗なお店になっています。

このときは降る雪が凄くてノイズみたいになってますね。

遥か昔の小さい頃に何処かのどさん子ラーメンに入った気がするなぁ。

結構楽しみです。

 

目の前には以前紹介したすし道楽があります。

どうやらこちらのどさん子塩沢店と同じグループ会社らしい。

山間のローカル回転寿司チェーン|廻る すし道楽 塩沢本店 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

寿司を食べるかラーメンを食べるか、選択肢があるのは良いですね。

 

創業は昭和47年で50周年とのこと。

昔から前を通るドライバーや近隣の方から愛されているお店です。

チェーン店とは言ってもFCで各々に任せているようで何処も一概に同じ味というわけでは無いようですね。

なおさら楽しみです。

ちなみに新潟県内にはどさん"子"とどさん"娘"という似てるようで違うお店がありますが、調べてみたら別々の系列店らしいです。


入り口前には長椅子が。

混むときは結構混むようですね。

 

店内は小上がり、テーブル、カウンター席があります。

テーブル席はタッチパネルで注文できるようです。

 

今回私はカウンター席へ。

お水はセルフです。

昔ながらのロゴがいい。

 

紙エプロンを使えるようです。

優しさを感じますね。

 

さて、注文をどうしましょうか。

どさん子ラーメンと言ったら"原点"と言うように味噌ですね。

 

辛口やバラエティ豊かなガッツリ系味噌もあります。

他には塩、醤油、カレー、餃子などなど!

 

期間限定麺も!

迷うなぁ。

 

セットメニュー!

お米は地元南魚沼塩沢産コシヒカリ100%。

プラス370円でもつ煮込みやコロッケが付くのは気になるなあ!

 

定食もいっぱい!

もはやラーメン専門店の域を出ている気がする。

 

悩んだ結果、定番の辛口ねぎ味噌ラーメンにしました!

チャーシューが目立っているのはテンションが上がる。


スープは少し酸味が感じられるサラサラ系味噌。

辛味が程よくあって美味しいですね。

やっぱり味噌はご飯を頼んでもいいなぁ。

スープの辛さとネギの爽やかな辛さが合わさって良いコラボです。


ごちそうさまでした!

どことなく懐かしさを感じる暖かラーメンでした。

 

近くのスキー場で楽しんだ後に訪れるのも良いですね。

動いた分、こちらのお店でガッツリ食べましょう!


【公式サイト:どさん子 塩沢17号店】

www.takinogawa-group.co.jp

 

市場直営の食堂で海鮮ランチ|長岡市場食堂

長岡インターチェンジ近くの新産エリア。

この辺りは倉庫や企業等が集まるエリアですが、様々な卸売市場も集まっています。

その中の水産市場で新鮮な海産物を楽しめる食堂があると聞き、今回は『長岡市場食堂』を訪ねました。

 

道路から見ると普通に会社の看板が建っていて、正直飲食店があるようには見えません。

 

敷地内に入っても水産物卸売市場の駐車場が広がり、無骨な仕事場的な雰囲気があります。

 

ですがその一角に明らかに違う雰囲気の建物が一軒。

こちらが長岡市場食堂です。

 

長岡中央水産直営の食堂とのこと。

 

営業は午後2時半まで。

どうやら日曜日はお休みみたいなのでお気をつけください。

 

入るとすぐメニューがズラリ!

何を頼んだらいいか全くわからない!

とりあえずはまぐろ推しみたいですが。

初めて入る人の大抵はここで固まります。

 

注文は食券スタイル。

しばらく(数分)考えた結果、今回私は煮魚定食で!

 

中央水産で働いている人は割引価格で食べられるのかな?

羨ましい。

 

中の雰囲気は会社の食堂といった感じであまり飾りっ気はありません。

しかし観光客と思われる方がそこそこ入っていました。

 

お水はセルフサービスです。

 

少し待ち着定!

煮魚は南マグロのカマ煮付け。

 

ドンッとでかい。

 

ご飯もホクホク。

 

煮魚がとても良く煮込まれていて柔らかホロホロしてます。

魚というよりもはや肉、というか風味も豚の角煮って感じです。

そう言えばマグロの煮付けって食べたことなかった。

甘塩っぱくてご飯にベストマッチ!ウマー!!

骨が多いのだろうなと思っていたら肉多し!

 

これは満足しました。

ごちそうさまでした!

 

もし長岡市内のお昼時に魚介料理を食べたくなったら、市場直営のこちらの食堂も良い選択肢だと思います!

生まぐろを使用しているとのことなので、次はまぐろ丼なんて食べてみたい!

 

お子様と楽しめる交流拠点複合施設|五泉市のラポルテ五泉

新潟県五泉市。

新潟市から東の福島県方面に向かった途中にある町です。

北の新発田市から長岡市に帰る途中に五泉市内を通ったら何やら新しい建物があったので寄ってみました。

建物の名前は『ラポルテ五泉』。

五泉市交流拠点複合施設とのこと。

 

遠くに菅名岳が見えます。

 

パッと見は道の駅みたいです。

 

ラポルテ五泉。

ラポルテとはフランスやイタリア語で「扉」や「門」という意味があり、楽譜を書く紙の「五線紙」という意味もあるそう。

五線紙五泉。

 

周囲には公園が広がっており、お子様が遊べる遊具も置いてあります。

さて、中に入ってみましょう。

 

中に入ると無垢の木を基調とした内装となっており、天井も高く広がりがある空間でした。

産直ショップやカフェテリアも入っているようです。

とてもオシャレで落ち着いた雰囲気。

 

イベントやコンサートで使えるホールも入っています。

まさに複合施設。


どこでもドアが!

 

自由に弾けるピアノが置いてありました。

この空間で弾いたらどんな音が聞こえるのでしょうか。

 

こちらがカフェテリア。

地場の新鮮素材をメインに使用しているようです。

 

お子様連れの方用の飲食スペースもありました。

なんと優しい。

 

天井には五泉市の四季の風景が飾ってあります。

 

産直ショップ。

五泉市の農産物や地元の特産品が販売されています。

 

五泉市と言ったらニット生産が有名です。

こちらでは当然ニット製品も置いてありました。

 

まん丸のたま麩というお麩も売っていました。

鍋に入れたらどんな感じになるんでしょうか。

 

ショップではお野菜を置きたい人を募集していましたよ。

中々こだわっているみたいですね。

 

建物の奥に進むとキッズエリア。

滑り台や上に登れる遊具が上から下までを使って設置されていました。

小さなお子様の遊園地みたいですね。

お子様連れの方はこのために遊びに来ても良さそうですね。

クライミングウォールもあるようです。

 

偶然通りかかり立ち寄ったラポルテ五泉でした。

道の駅のように使っても良さそうですし、お子様連れの方は一緒に遊びに来ても楽しそうですね。

 

【公式サイト:ラポルテ五泉】

laporte-gosen.jp

 

長岡市小国地域の伝統工芸に触れる|おぐに和紙

新潟県長岡市小国地域(旧小国町)。

柏崎市、十日町市、小千谷市に隣接したこの地域は周囲を山に囲まれ田畑が広がる隠れ里のような地域です。

笑点にも出演していた落語家の林家こん平師匠がチャーザー村と呼んでいた旧千谷沢村は、この小国地域にあります。

その小国地域には300年以上前から伝わる手漉き和紙の伝統工芸があります。

 

今回は、現在も小国和紙を生産している小国和紙生産組合『おぐに和紙』さんを訪ねました。

小国和紙は県の無形文化財に指定されています。

 

連日の降雪で雪原となっている小国地域。

駅からだと長岡駅より小千谷駅からの方が近いようです。

 

小国和紙の工場はその雪原(田園地帯)の真ん中にあります。

 

おぐに和紙。

こちらで手漉き和紙の製造や販売、紙漉き体験もできるようです。

 

和紙の原料となる木、楮(こうぞ)が軒先に干してありました。

 

こちらが入り口。

外から見ると作業所のようですが

 

中に入ると和紙を販売しているスペースがありました。

 

小国和紙を使った様々なグッズが販売されています。

どれもオシャレ!

とても細かい色付けがされているけど、一体どうやって作るんでしょうか。

 

他の地域の工芸品ともコラボをしているみたいです。

 

和紙の作り方や利用のされ方などの展示もありました。

 

小国和紙はとても丈夫なことにより様々な用途に使われているようです。

 

長岡市役所が入っているアオーレ長岡の建材やソファにも使われていました。

長岡暮らしの玄関口|アオーレ長岡 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

 

天井に置かれた紙漉きの用具?を眺めていたら、工場の方が和紙の製作工程を見せてくれました。

 

型を入れ替えることで様々な大きさの和紙を作れるようです。

なるほど!上に掛けてあったのは和紙の型だったんですね。

 

ザブンザブンと一見スムーズに作っていますが、やってみるときっと難しいんだろうなぁ。

 

紙なので木の繊維の塊ですが、水分を含んだそれは透き通っていて美しいですね。

 

豆腐のように見えますが薄い和紙が複数枚重なって厚くなっています。

これを上から圧縮し乾燥させると絡み合った和紙の繊維が強固になり、一枚一枚剥がせるようになるとか。

こちらは朝日酒造のラベルになる和紙とのこと。

以前見学した朝日酒造で教えてもらったやつですね。

雪国新潟の辛口淡麗が生まれる酒蔵見学|朝日酒造 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

 

冬の冷たい水や気候でないと傷んだりして良い和紙はできないらしいです。

なので昔は冬の農閑期の生業としていたのだとか。

いやぁ寒い中大変だ。

 

予約をすれば貴重な紙漉き体験もできるとのことです。


こちらでは紙そのものも購入することができます。

様々な厚さや色、模様の和紙が並んでいます。

 

手作りなので一枚一枚に個性があります。

私は何種類かの色を選んで購入しましたよ。

これで何か作ろう!

 

ということで、今回は小国地域のおぐに和紙さんを訪ねました。

長岡に来たら奥深い和紙の世界を是非体験してみてください!

 

【公式サイト:おぐに和紙】

www.oguniwashi.com

 

確実に記憶と臭いが残る石油系温泉|新潟市秋葉区の新津温泉

新潟県新潟市秋葉区。

旧新津市であるこの町は以前記事でも紹介した油田群や鉄道拠点があったことで有名です。

石油が吹き出した里山|新潟市秋葉区の石油の世界館 - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

また新津駅前は昔ながらの商店街が広がっており、昭和レトロな雰囲気もあります。

新潟市の中心とはバイパスで繋がっており、アクセスの良い郊外の宅地としても人気があります。

なので最近では新しいお店も集まっています。

 

今回訪れたのは新津駅からも近い日帰り温泉の『新津温泉』です。

東京からねまるにいらしたゲストさんが新津温泉に寄ってこられたので、以前から気になっていました。

どうやら石油の臭いが凄い温泉らしい。

 

町の中心、新津駅。

新津温泉は新津駅から徒歩15分ほどの場所にありアクセスは悪くありません。

温泉までのほとんどを商店街アーケード下を歩きます。

 

町中にポカンと広がる空間。

こちらが新津温泉です。

天然湧き出しで掛け流しとのこと。

 

トタンで覆われた一昔前の民家的な外観の新津温泉。

本当にここが温泉なの?という印象です。

 

これは凄い…

 

入浴料は1回400円!

色々と値上げしているこのご時世で銭湯以下の価格!

 

左の窓から入浴料を支払います。

 

中に入るとサインが貼ってありました。

テレビの取材なんかも良く来るみたいです。

確かにこんな(ポジティブ)温泉中々無いですからね。

 

昔、石油を目的に掘削していたときに温泉が出てきたのだとか。

今でも間欠泉が吹き出るそうです。

 

お風呂場に向かいます。

凄く雰囲気の良い廊下。

旅館みたいですね。

 

そこそこ歩くと…

 

温泉への入り口です。

もう石油臭が凄い!

 

浴室は例の如く撮影はしていません。

雰囲気を知りたい方は下記URLへ。

シャンプーやタオルなどはないので持参しましょう。

 

浴室には5〜6人も入れば満員になるようなシンプルな浴槽がひとつ。

既に先客の方が2名おられました。

浴室内に充満する石油臭。

ガソリンスタンドのような、灯油のような臭いです。

私は嫌いじゃありません。

水道は付いているみたいで、聞いたら蛇口を捻ればお湯が出てくるそう。

それで先ずは全身を洗ってから浸かりました。

 

温度は41度くらいでしょうか、少し熱めでしたが入ってるうちに慣れる温度です。

他の方と話したら、車で30分ほどのところから週に数回は来ているらしい。

こちらの温泉に入ると石油の臭いがしばらくは取れないので家族に文句を言われるとのこと笑

昔は温泉の表面に油が浮いていたらしいのですが、最近は見なくなったらしいです。

こちらの温泉に入るために遥々九州から来た方もいるとか。

 

先に上がられた方は身体を洗ってから脱衣所に出ていました。

確かに洗わないと臭いが凄そうです。

 

『密集しない(六人程度)』

ということは更に詰まって入っていたこともあるのでしょうか。

 

結果20分程入浴していました。

身体全身がポッカポカです。

肌もつるつるになりましたよ!

全身石油の臭いも凄い!

まぁ灯油を身体にこぼしたと思うことにします。

 

ということで石油臭が凄いとても珍しい温泉でした。

記憶も臭いも残ること間違いなし!

面白い温泉が好きな方は是非訪れてみてください。

 

※夜にまたお風呂に入ったら次の日には臭いが落ちていました。

 

店名が『NEMARU ほんとぐらし』になります!|6周年

【NEMARU6周年のお知らせ】

本日2月1日でNEMARUはオープンから6周年となりました。

オープン当初「長岡ゲストハウスねまる」からはじまり、

3周年で「NEMARU Stay&Discovery」と店名が変わりました。

 

そして6周年となる本日から

『NEMARU ほんとぐらし』

に店名が変更となります。

 

NEMARU Stay&Discoveryでは一棟貸切となり野菜収穫や屋外BBQなどのアクティビティを増やし、宿泊”Stay”がより楽しくなることを目指しました。

 

また、ゲストさんへの町歩きの提案や飲食店さんとの連携による新潟の味覚体験、ブログによる新潟の魅力発信”Discovery”にも力を入れてきました。

 

6周年からの『NEMARU ほんとぐらし』ではこれまでの内容をそのままに、今までの”Stay”から、新潟らしい”暮らし”体験へ更に一歩踏み出します。

そして、これまで設置していた”本”の要素が大きくパワーアップします。

 

まず読みたい本の選択肢を増やすために本の冊数を大きく増やしていきます。
また、読書に最適な環境作りを目指します。

 

お風呂で本を読める「ふろ本」を始めます。

 

ベッド毎に異なる本を並べ、置いてある本の内容で使うベッドを選べるようになる「ねる本」。

 

ブログで紹介した場所を巡ってもらうことで特典が貰えるDiscoveryの発展、「QUEST」。

 

これらは現在準備中ですが、店名を含めてこの2月を移行期間として進めていきます。
他にも様々な楽しみをリリース予定です。

 

なお本の選書は、新潟県内を中心に移動本屋として活動している「いとぽん」です。

宿長三浦の妻でもあります。

日常を離れて物語の世界に没頭したり、日常の暮らしや仕事のヒントが見つかるような本を中心に選んでいます。

 

そして以前ご案内させていただいた通り、 3月以降のご宿泊料金が50%割引となる「リピーターさんありがとうチケット」を配布いたします。

こちらは2月いっぱいのご宿泊の方全員がもれなく対象となります。

なおご利用条件や方法の詳細はNEMARU公式ウェブサイトからご確認ください。

 

以上です。

長くなりましたが、これからも進化し続けるNEMARUをよろしくお願いいたします!

※今回紹介した内容は変更になる場合がございます。

 

時には昔の話を(3)

不定期 宿長の昔話。

前回まではゲストハウスに興味を持つまでの話。

今回は岡山のゲストハウスで実際に働き経験を積む話です。

やっぱり写真と文章多めです。

時には昔の話を(1) - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

時には昔の話を(2) - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

 

2014年初頭。

岡山県倉敷市の美観地区にある『有鄰庵』で働けることとなりました。

沖縄から新潟市のシェアハウスに戻り、荷物を片付けて電車で岡山に出発します。

 

倉敷駅に到着。

駅前の商店街を10分程歩いて抜けると、いきなり時代劇の撮影所みたいな古民家が立ち並ぶ美観地区が広がります。

美観地区は倉敷市の条例によって建造物や景観が守られた地区です。

まるで昔にタイムスリップしたかのよう。

古民家の一軒一軒に普通に人が住んでいるのですから尚凄い。

観光地であり住宅地なのです。

 

地区の真ん中には水路が通っており、船に乗ることもできます。

 

美観地区といえば大原美術館が有名です。が、私は知りませんでした。

後に勉強のために何度か足を運びました。


私がお世話になるゲストハウスの有鄰庵。

美観地区にあるこちらも昔ながらの古民家です。

夜は宿営業、昼はカフェを営業していました。

ちなみに宿スタッフとカフェスタッフは別々です。

あ、初めに書いておきますが2014年当時の話なので現在とは(多分)色々と異なっていることをご理解ください。

 

有鄰庵はメインの宿スタッフが3人ほど居て、後はヘルパーさんが数人います。

普通の宿と違うのは、宿泊ゲストさん全員に同時刻(18:30)にチェックインしていただきます。

チェックインでは自己紹介、部屋の振り分け、館内紹介をします。

部屋は基本、相部屋の和室です。

チェックインが終わると自由行動となりますが、自己紹介しあったゲストさん同士仲良くなり、一緒にご飯食べに行ったりご飯を作ったり、銭湯に行ったりすることが多い印象です。

すぐに友達ができるということが魅力的な、全国から人が集まるコミュニケーション重視のゲストハウス。

 

そんな宿なので無休でもいいので数ヶ月住み込んで滞在したいという人がヘルパーとして働いていました。

私はというと、有鄰庵の雑用ヘルパー兼、立ち上げ中である2号店のウェブページ監修として入りました。

それまでに出来ていたウェブページは制作会社に委託して作っていたもので、UFOみたいなアイコンを使っていたり良くわからないコンセプトだったので全て作り直しさせました。

 

瀬戸内海に面した岡山は晴れの国と言われていますが、まさにその通り。

私が働き始めたのが真冬の2月、新潟では連日雪が降っている季節ですが、岡山は連日晴れ続き。

非常に過ごしやすかったのを覚えています。

そのかわり放射冷却で夜と朝は結構寒い感じです。

雪が降らなく空気もカラッとしているので古い家が残りやすいのでしょうね。

新潟なら雪の重みで潰れているような古民家も多く、築100年超えなんて普通にありました。


近くの神社では節分のイベントも行われていました。

 

そんな岡山でこの年は雪が積もりました。

私が新潟から引っ張ってきたのでしょうか。

 

雪国出身の私。

余裕ぶって神社を歩いていると、帰りの階段で足を滑らせて尻を強打。

一週間痛みが続きました。

油断はしてはいけない。

 

このときお金の節約のため、夕食は毎日豆腐一丁と地酒お猪口一杯。

毎食味変のため味噌を乗せたり醤油をかけたりしていました。

 

私がウェブページを監修している2号店。

隣町の早島町という直径2kmほどの小さな町にある古民家を、スタッフはもちろん、有鄰庵に泊まったゲストさんを連れて一緒に日々セルフリノベーションしていました。

 

みんな素人なので手探りで楽しみながら作業。

改装担当リーダーの支持で各々作業していました。

 

改装中のこちらは築150年の平屋。

外から見るとトタンの屋根ですが、屋根裏上ると茅葺きであることがわかります。

防火の観点から屋根裏は使えないため、1階のみ使えるとても小さな古民家です。

 

私もお手伝いに参加。

のこぎりなんていつ使ったかも覚えてないガチ素人です。

 

2号店はおそらく農家民宿申請。

”おそらく”というのは私は申請には携わってないため。

同じ申請でも要項は各都道府県ごとに異なるため、「〇〇県ではOKで××県ではNG」ということもあります。

 

2号店には農業担当スタッフがいて、昔、早島町で盛んだったが現代では稲作に取って代わられた”い草”を復活させるという名目で動いていました。

い草というのは畳の材料です。

 

そんな2号店で改装、有鄰庵に戻ってヘルパー業務を行う毎日。

私は元々ゲストハウス立ち上げに興味があったため、2号店を手伝う比重を高めていきました。

 

い草を感じられるゲストハウスということで、とにかく畳を敷き詰めました。

館内い草の香りでいっぱいです。

 

これまで携わってきた改装リーダーが2号店の宿長になると思っていたのですが、完成直前で辞め、代わりの人が1代目宿長になります。

私はというとサポートという形で有給スタッフになり、様々な準備を重ねオープンを迎えます。

 

みんなで考えたゲストハウスの名前は『GuestHouse I....,(ゲストハウス イグサ)』(以下、いぐさ)。

この"I....,"は早島町特産だった"いぐさ"の頭文字の"I(アイ)"。

いぐさのように成長していつか”Igusa"になる、という意味で名付けました。

ぶっちゃけ捻り過ぎて分かりにくかったと思います。

 

 

最初の頃は有鄰庵と同じ様に日中はカフェを営業していました。

 

オープンしたはいいものの、中々ゲストさんが訪れません。

というのも、有鄰庵のある観光地の倉敷市美観地区とは異なり、いぐさのある早島町は住民の住環境に力を入れていた町。

小学校で当時ではまだ普及しきってないタブレット端末を導入するなど進んでいます。

しかし観光としては弱い町でした。

どうやって早島町に人を呼ぶか、とにかく悩みました。

1代目宿長といつも話し合っていました。

 

ただ1代目宿長はコミュ力があったため、知り合いを呼んでイベントを開催したりして知名度を少しでも上げていきます。

私はネット予約などの運営や宿泊準備等で裏方業務。

 

私が外出している間に唐突なテレビの取材が来てたり。

ローカルの街歩き番組だったため事前連絡はありませんでした。

 

1代目宿長が興味あった自然農にも一緒に手を付けてみましたが、大して続きませんでした。

というか飽きすぎなんですよ、1代目は(私も)。

 

今でも思い出すのは、初期に泊まりに来たゲストさんのひとりが玄関前で「えっここ!?」と悪い意味で驚いていたこと。

改装はしましたが、それでもホント古民家だったので。

宿側とゲストさん側で想像する宿のギャップをどう埋めるかでも悩みました。

それはネット上にとにかく情報を出すことで埋めることしかできませんでした。

 

程なくして1代目宿長が自らその職を降りて通常スタッフになります。

次の2代目宿長を誰にするかの会議がありました。

私自身のゲストハウス経営を目指していたため、決心し立候補して2代目宿長となりました。

 

このときの倉敷美観地区は美しい緑。

私は有鄰庵の業務から完全に離れ、早島町のいぐさに住み込みます。

 

宿長をするとは言っても私は1代目とは違ってコミュ力低いですし、今までネット業務が主だったためどうすればよいか分かりません。

スタッフを抱えるのも初めてです。

そして重要なのは、ここからどうやっていぐさに人を呼び込むか…。

 

いぐさのある早島町は観光地ではないですが、四国や瀬戸内海の港町へ向かう電車が通る駅があったため、人を呼び込める希望はありました。

特に瀬戸内国際芸術祭が開催されているので需要はあるはず。

考えた結果、とにかくいぐさで『できること全部やってみる!』ことでした。

 

『早島○○部』という活動を作り、とにかくイベントを開催しました。

これは映画を見てみる部。

 

ケ○タのチキン食い放題に行く部。

 

早朝にワールドカップの日本代表を応援する部。


流しそうめん部。


流しそうめんから派生させた、大部分を隠していつ流れてくるか分からない緊張感を持たせる隠しそうめん。

 

BBQ部などなど。

 

一度に全ての夏を楽しむ写真を撮る。

とにかくなんでもやりました。(畳が焦げました)

 

並行して農業方面でも町のイベントでいぐさ収穫をしたり。

私は農業に関してはほぼ見学や広報側でしたが、もっと参加すれば良かったなと今は思います。

 

その甲斐があってか分かりませんが、徐々にゲストさんが増え始めます。

海外の方も来始めました。

 

ラジオの取材が来たりもしました。

 

宿長をする間、当時の有鄰庵のオーナーさんと他県のゲストハウス見学に行ったり、瀬戸内海周辺のゲストハウスオーナーさんの集まりに参加したりしました。

宿側のリアルな話を聞けたり見れたりもして、かなり色々と勉強ができました。

 

岡山に滞在する間に新潟から自分の車を持ってきて近隣県や四国に渡ったり色々と見て回ったりもしました。

 

新潟に比べて西の方は色々と面白いことをやってる印象も強かったです。

 

そんな日々を過ごしつつ地元新潟に戻って宿立ち上げを目指すため、どこまでを目処に岡山で働くかを決め始めていました。

夏の1ヶ月に定員10名程の宿で総宿泊数150人超えられたらOK!くらいに考え、それを目標にしました。

なので1日5名以上ですね。

観光で呼び込めない町で、この宿だけでそれだけ呼び込めたら良いだろうという考えでした。

 

結果、呼び込むことができました。

もちろんスタッフみんなで協力して頑張ったおかげです。



スタッフが辞め新しいスタッフに入れ替わったり、オーバーブッキングなどの対処、資金のやりくりなど悩むことは数えられないくらいありました。

これらは100、1000回宿にゲストさん側で泊まっても経験はできないでしょう。

今思っても宿立ち上げから裏方に入り、宿長として携われて良かったと思います。

これらを自分の資金だけでこれをやるとなったらかなり苦労するのですが。

実際にねまるでは苦労しました(してます)。

写真で振り返れば楽しそうに見えるのですが、割と泣いたりもしました。

 

いぐさ栽培での町おこしを名目に立ち上がったゲストハウスでしたが、宿業をしながら町おこしはかなりの労働ということが分かりました。

他にスタッフが居たり有鄰庵と連携していたのでまだ良かったのですが、これを一人でやる気にはなれません。

ただ、観光を売りにしていない町の宿に多く人を呼べたのは、今後自身で宿を立ち上げるにあたって大きな自信となりました。

 

とにかく宣言して一歩踏み出すこと、これが大事。

 

夏が終わった頃、宿での仕事を辞め、自身の宿を立ち上げるために新潟に戻ります。

とその前に、また西の方に旅をし、様々な形態のゲストハウスに泊まってオーナーさんと話をしてから新潟に戻りました。

 

地元新潟に戻り、いよいよゲストハウス立ち上げ準備が始まります。

 

つづく(またいつか)。

 

温泉街で楽しむドリップコーヒーとカヌレ|新発田市の新潟ロースト 煎(IRU)

新潟県新発田市の月岡温泉。

こちらの温泉街ではここ数年で様々なお店ができています。

今回は『新潟ロースト 煎(IRU)』というお店を訪ねました。

 

前回ご紹介した足湯の近くにあるお店。

温泉街散策の拠点|新発田市のあしゆ湯足美(ゆたび) - NEMARU(ねまる)のにいがた発見旅

スッキリしてながらオシャレな佇まい。

どことなく和も感じられて温泉街でも馴染んでいます。

 

煎る。

最初はお茶のお店かな?と思っていたのですが

 

カヌレとコーヒーのお店でした。

コーヒー焙煎の煎ですね。

宿長はカヌレを食べたことが無いので食べてみたい!

ということで入ってみましょう。

 

店内に入るとカヌレがズラリ。

種類がいっぱい!

この並んでいるカヌレ達、食品サンプルだと思ったら全部本物。

すごく長期間保つらしいです。

でも賞味期限は3日以内なのでご注意を。

 

カヌレを持ち帰りで買う場合は箱(4個入りから)で購入できます。

これだけ種類があると迷いますね…。

 

イートインの場合はコーヒーとのセットを600円で楽しめるとのこと。

味はプレーンに限るそうです。

コーヒー単体で400円なのでかなりお得ですね!

私は元々普通のカヌレ自体食べたことがないので全然問題なし!

コーヒーは浅煎りのHOTを注文しました。

 

コーヒーのドリップが完了するまでカウンターに座って待ちましょう。

 

来ました!

浅煎りコーヒーは香り深く、爽やかなフルーティーさを感じます。

 

初カヌレ!

モッチリしてます。

大きさは一口サイズですが詰まってる感が凄いですね。

味は優しい甘みで、どことなくカスタードクリーム感。

ひとつでとても満足できます。

でもお土産で持ち帰りたい!

 

お土産はカヌレの他にオリジナルブレンドコーヒーやマグなども売っていました。

カヌレとのセットで是非!

 

月岡温泉には他にも日本酒のお店やチョコレートのお店など、歩いて回れるお店が沢山あります!

新潟観光のコースに組み込んでみてはいかがでしょうか。

 

【公式サイト:新潟ロースト 煎】

www.tsukiokaonsen.gr.jp

 

温泉街散策の拠点|新発田市のあしゆ湯足美(ゆたび)

新潟県内には北から南まで様々な地域で温泉街があります。

今回訪れたのは新発田市の月岡温泉。

「新潟の奥座敷」と言われる月岡温泉には多数の温泉旅館が立ち並んでいますが、その温泉街の中心部には『あしゆ湯足美(ゆたび)』があります。

 

月岡温泉は新発田市の南部。

新潟市方面からは新新バイパスの競馬場インターを降りて月岡温泉に向かいます。

電車の場合は白新線の豊栄駅からシャトルバスが出ていますよ。

 

あしゆ湯足美の建物。

現在は冬のため風が入らないようにか幕が張られていました。

暖かい季節だと幕が取られ開放的になります。

 

すぐ隣に足湯利用者専用の駐車場がありますので、お車の場合はこちらに停めましょう。

 

冬の現在はこちらの入り口からは入れませんでした。

もうひとつの入り口から入りましょう。

 

こちらの足湯は誰でも無料で利用できます。

足湯を利用するに当たってのルールがありますので、しっかりと守りましょう。

 

硫黄の香り!

温泉らしさを感じます。

 

足湯に入る前に!

タオルは持参しましたか?

無い場合は近くの旅館で買えますので準備しておきましょう。

 

更衣室もありました。

 

入湯!

あったかー!

 

なんとこちらの足湯、無料のWi-Fiが使えます。

足湯に浸かりながらワーケーションしたい笑

 

目の前にはステージのような場所もあります。

季節によってはアートなどが置かれたりします。

 

20分くらい浸かっていました。

いやー気持ちよかった。

足だけでも温泉に入っている満足感があります。

もし全身入りたくなったら日帰り温泉もあるので行きましょう!

 

建物内には観光マップやパンフレットが置いてありました。

とりあえず足湯に浸かりながら次にどこ行こうかを考えるのもいいですね。

 

近年の月岡温泉では気軽に立ち寄れるお店が数多くできました。

足湯を拠点に温泉街散策をしてみるのも良いかもしれません。

 

【公式サイト:あしゆ湯足美】

www.tsukiokaonsen.gr.jp